テキトーに生きる既婚女性がいろんなことを書くブログ

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【重かった・・・】伝説巨神イデオン テレビ版全39話を観ました【鬱展開】

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こんにちは、さとこです。
宝塚関係の記事を充実させていこうと思っている中で掲載すべきかどうか迷ったのですが、衝撃的だったので記事にしたいと思います。

伝説巨神イデオン というアニメ作品を知っていますか??

ロボットアニメがお好きな方はきっとご存知だと思います。
機動戦士ガンダムでおなじみ富野由悠季監督(当時の表記は富野喜幸)の作品です。
ガンダムの後に作られた作品で、いわゆる「皆殺しの富野」「黒富野」などと言われる作品群の代表的な作品です。
本来43話だったところを39話で終えることになり、後に残り4話に描く内容だった部分を追加編集した劇場版も公開されています。

内容は、移民先の星で遺跡から発掘されたロボット「イデオン」を手に入れてしまった地球人と、その力を狙う異星人 バッフ・クランが壮絶な戦いを繰り広げながら宇宙中を追いかけっこするという内容です。
そもそもおもちゃ(ロボット)ありきで企画されたようで、イデオンは変形合体するメカとして出てきます。

有名な結末

一部の方にはとても有名な話だと思いますが、この作品は敵・味方すべての登場人物が全滅するという衝撃的な結末が知られています。
本当に珍しい全滅する作品として、アニメに詳しくない方でもご覧になったことがあるのでは・・・(雑学として紹介されていることもあると思います)。

今回ほぼちゃんと39話観てみました

私も登場人物が全滅するということは知っていて、以前劇場版を観たことがあったんですが話が重い上に展開が早くて(というか独特の用語が多くて?)あまり理解できないまま終わってしまいました。
今回はキッズステーションで放送があったため、録画してちゃんと観てみました。
結論から言うとこの作品、とても考えさせられる内容でした。

感想

無限力の「イデ」を中心に定められた運命の歯車が回る

劇中に出てくるイデオンの動力源=無限力(むげんぢから)=「イデ」

イデはイデオンの搭乗者達の生き残りたいという本能によってパワーが増幅するという設定になっており、赤ちゃんの泣き声で出力が上がるという描写が最初のほうは多く見られます。
そのイデが徐々に意思を持ち平和や安全を求めて自らの意志でイデオンを操作するなど、地球人の手に負えなくなっていく様子が恐ろしいです。
最初は戦闘のためにイデオンの力を借りていた地球人も、イデの強大な力が平和のため世界を滅ぼして無に返してしまうという危険性を感じる。そしてこのままではみんなイデの力に飲み込まれてしまう!と平和のためバッフ・クランと交渉しようとするも時すでに遅し・・・。
個人的には、そもそもその力を手に入れようとした時、見つけた時から人々の運命は決められていたのかなと思います。
利用しようとするのがそもそも間違いだったのかな・・・なんて思ったり。

また作品の中で何度も出てくる地球人とバッフ・クランのボタンの掛け違えは本当にもどかしく「あの時こうしていれば」という瞬間が何度もあります。
有名なのは、
友好の印として地球人が掲げた白旗が、バッフ・クランにとっては「地上にいるものを根絶やしにするぞ」という宣戦布告の色だった・・・という点など。
このやり取りを描いた富野監督は本当にすごいなと思いました。
お互いの文化をまったく知らずに交流することの難しさ・・・。これって現代社会にも通じるところがありそうです。

また、予期せず地球人側の仲間に入ってしまうバッフ・クランのカララ(cv戸田恵子さん)も、唯一の架け橋として何度か戦闘をやめるよう交渉を試みるも逆に裏切り者とののしられてしまったり・・・。
なんでそうなるの!?の連続です。
いろんなことが歯車のように噛み合わさってどんどん事態が悪化していく様子は、もうなんだか最後らへんはただただ笑うしかなかったです。

生々しい人間関係とヒステリックな人々

ボタンのかけ違えを繰り返すだけのお話でなく、さらに人間関係の複雑さも相まってさらに話がややこしくなります。
特に前述のカララを中心とした人間関係が深いですね。

カララはバッフ・クランの軍人の娘で、姉のハルル(cv麻上洋子さん)も軍人。
このハルルとカララの姉妹の確執がまた生々しくてハルル姉さんの行動には「軍人としてプライベートを捨ててこっちはがんばってんのに何でお前はのん気に敵と仲良くしてるんだよ!!!」というツッコミ以上の感情を感じます。仕事に生きる姉が家事手伝いの妹に対してあたりが強い・・・的な感じ。

また、宇宙空間で常に戦闘の緊張感にさらされて段々ヒステリックに、最後らへんは投げやりに?なっていく人々の姿も生々しいです。異星人であるカララへの不信感を持ったソロシップ(地球人とイデオンを乗せて逃避行をすることになった宇宙船)のクルー達の描写などなど。
特にイデオンパイロットの1人カーシャ(cv白石冬美さん)の子どもながらの辛らつな言葉はヒステリックさも強烈で観てて心が痛かったです。でもカーシャにとってはバッフ・クランは母を殺し宇宙逃避行の元凶を作った憎むべき相手なんですよね・・・。
後半ではカララのことを仲間として認め合う様子が描かれるのですが最初のほうは観ているのがつらかったです。

カーシャもかなりヒステリックなキャラですがソロシップの乗員の1人、シェリルさん(cv井上瑤さん)も相当ヒステリックです。
最後はいろいろあってイデの力を前に人間の無力さを嘆き、精神的に不安定な状態になってしまうという・・・。
「どうして宇宙を逃げ回らないといけなくなったのよーーー!!!!」みたいなことを泣き叫ぶシーンなどは、そりゃそうなるよな・・・という感じで本当に胸が苦しくなりました。

個人的に本当にショックだったのは、この作品の主人公でイデオンパイロットになってしまう少年ユウキ・コスモ(cv塩屋翼さん)が精神崩壊してしまうところ。
度重なる戦闘のストレスで幼児返りのような状態に陥ったコスモは逃避行の中で出会った女性軍人に母の面影を重ねるんですが、結局バッフ・クランの襲撃でその女性が爆発で建物の下敷きになってしまいその死に直面することでバッフ・クランへの憎しみや怒りで精神崩壊から復活する・・・という内容です。
結果的に復活するので良かったのは良かったんですが・・・もうその場面が鬼気迫る内容で本当に怖かったです。子ども向けのアニメでやる内容じゃないなと思いました。

イデの覚醒~全滅 イデとは一体何なのか

もちろんつらい話だけではなく希望の光が見えるような話もあります。
特にカララは地球人でソロシップの船長ジョーダン・ベス(cv田中秀幸さん)と恋仲になるのですが、カララが戦闘をやめるようにバッフ・クランの戦艦に交渉に行き逆に裏切り者と辱められる姿を見て、ベスはカララを守るために武器を持って割って入るという行動に出ています。
地球人対バッフ・クランの大事な局面で、種族も関係なく1人の女性のために武器を取るという行動。なんとも言えない感動がありました。
また物語の終盤では、カララがベスの子どもを身ごもっておりその子どもこそが平和の象徴になるんだという明るい兆しがあります。

でも結局、希望の光が見えるところで視聴者はどん底に突き落とされます。
宇宙軍総司令であるカララの父、ドバ・アジバはカララとの交渉にNoを突きつけ敵の子どもを身ごもったカララに怒りをぶつけます。そして地球人を殲滅することを宣言!

そしてイデが発動。
イデの無限力は、神のような存在だったんですよね(そういう解釈で合ってますよね?)。
地球人と異星人が手を取り合って宇宙に平和をもたらすことができないなら、すべて滅ぼしてしまうという・・・。
地球人側はイデの力が強大なものになりすべてを飲み込んでしまう危惧があったので「それみたことか」と投げやりな反応だったり「どうして仲良くできないんだ」と無念の言葉を残したりするのですが・・・本当にあっけない、ものすごく唐突な終わり方で幕を閉じます。

全滅するという終わり方ありきで話が進んでいったのか、それとも途中からそういう風な展開になっていたのか・・・富野監督がどのように考えてお話を綴っていったのか不明ですが、こんなに何度も交渉の機会があったのに理解しあうことができないなら急にイデが発動してすべてが滅んでもおかしくないよなと私は思いました。
なのであの唐突な終わり方もあれはあれで趣があって良いと思います。

これ、旦那さんと観てたんですが最終回のイデの発動の瞬間二人で「えーーーーーーーっ!!!」と声をあげてしまいました。
衝撃が大きすぎて・・・。
でも全体を通して感想を述べると、深刻な中にも今を生き抜くために必死で戦う地球人と子ども達が描かれており、深刻すぎる感じはあまりありません。
コスモを筆頭に子どもは元気だなぁなんて思えたりもします。
また、コスモのキャラデザインがアフロの少年であることや、イデオンのメカデザインが真っ赤でとにかくデカいロボということもあり、絵面には深刻さはなかったかなと思ったりします。
悲惨な話と明るめの絵で調和が取れてるような気がしました。

でもこれが普通に子ども向けアニメとして放送されていたなんて信じられません。


虚無感がすごい・・・。

オチを投げっぱなしのお話ととるか人々の業を描いたすばらしい作品ととるかは意見が分かれると思いますが、こういう内容を普通に放送していたという事実がもうそもそも拍手ものだと個人的には思います。
現に大人が今観てもすごく考えさせられるし、とりあえず最終回を観て2日ほど経ちますが思い出しては暗い気持ちになる・・・というのを繰り返しています。ダメージがひどい。

 

ちなみに劇場版では、壮絶な戦いからイデの発動がありみんなが滅んで星になっていく様子がかなり詳細に描かれているので、これはこれでトラウマです。
一部で有名な、ソロシップの子どもが頭部を打たれて死んでいく様子などなど・・・。
テレビ版を観た後に劇場版を観るとより理解が深まる気がするので、とりあえず今度は劇場版を観ようと思っています。

本当にいろいろ考えさせられる作品です。富野監督ありがとうございます・・・。

 

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第1話 復活のイデオン
 

 

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