こんにちは、さとこです。
昨日アップした記事「伝説巨神イデオン」についてですが、あともう一つ書きたいことが・・・。
伝説巨神イデオンの楽曲が素晴らしい・・・!という話
オープニング「復活のイデオン」
作詞は井荻麟→こちらは富野監督の作詞家としてのお名前です。
作曲/編曲はすぎやまこういち→ご存知、ドラゴンクエストで有名な大先生ですね。
歌はたいらいさお→ロボットアニメの主題歌を多数歌われてます。
富野監督の作詞ってなんていうんでしょうか・・・詩的でとてもいいですよね。
ロボットアニメの歌なのでしっかりメカの名前や勇ましいワードも入っていながら、戦うことへの憤りやとまどい、ちょっと感傷的な雰囲気も漂っているという。
またアニメ全体のテーマがキャッチコピー的に入っていたりして印象に残ります。
この復活のイデオンでは「スペース ランナウェイ」という言葉ですね。
まさに地球人がソロシップに乗って、バッフ・クランの攻撃から宇宙を逃げ回るお話なのでスペース ランナウェイ。
この独特な歌詞にすぎやま先生の壮大な音楽がついてよりドラマティックになってます。
冒頭は静かな語りかけるようなメロディ。そこからロボットアニメによくあるドラムサウンドから定番のマイナー調で勇ましいメロディになり、最後は一気に解放されるような穏やかな明るい曲調に変わるという・・・。
音楽理論に詳しくないので表現が難しいのですが、短い時間の中で大きく分けて3つの曲調が美しく移り変わっていきます。
肝心なロボット名を歌うところのメロディーはとても優しい響きをしていて、自分で歌ってみると「イデオン」という言葉をとても優しく歌うことができるメロディなんだと気付かされます。
壮大な世界観にぴったりの楽曲です。
また、たいらいさおさんの歌声も語りかける部分、勇ましい部分、包容力を持つ部分しっかり歌い分けられて歌詞・メロディ・歌声の調和が半端ないです。
まさに神曲と言って差し支えないでしょう。
エンディング「コスモスに君と」
こちらも作詞は井荻麟、作曲/編曲はすぎやまこういちのペアなのですが、歌っているのはカララ役の戸田恵子さんです。
特徴的な歌詞として「道化芝居」という言葉が出てくるのですが「傷をなめあう 道化芝居」、これは地球人とバッフ・クランでわかりあえると信じているけれど所詮うわべだけで悲劇的な結末を迎えることを表しているのかな~なんて思ってしまったり。
「コスモス宇宙(そら)を駆け抜けて 祈りを今 君の元へ」なんてかなり感傷的な歌詞ですよね。
寂しげなイントロから始まるバラードですが、「コスモス~」のサビの部分ではリズムマシーンのようなドラムサウンドが激しく入っておりドラマティックな盛り上がりがあります。
特に最終回でこの曲が流れ出すと心が無になるような、寂しさを通り越して虚しさを感じる楽曲です。
こちらも戸田恵子さんの歌声が美しく包容力と切なさが半端ないです。
アニメ本編の内容と重なって悲しみ切なさ虚しさ、いろんな感情が押し寄せてきます・・・。
深いアニソンですね
ちなみにイデオン(テレビ版/劇場版)本編の楽曲もすぎやまこういち先生が担当しており、特に劇場版などはオーケストラも用いた楽曲が壮大すぎてアニメを観てるのかN響アワーを観てるのかって感じです。劇場版を初めて観た時は壮大すぎて恐怖を感じました。
本当に深い音楽です。
アニソンってどうしてもただただ刺激が強いというだけの曲も多いですよね。
歌詞に強い言葉が多すぎたり、逆に意味不明な歌詞か歌詞でウケを狙いにいってたり詰め込みすぎでめちゃくちゃ早口だったり、楽曲のテンポが速い、曲調をころころ変える、歌っている人の高音域でドラマ感を出しているなどなど・・・。
もちろんそういう楽曲も大好きですし聴くと盛り上がるのですが、こういう叙情的な作風でいろんな感情が混ざって心の中が盛り上がるという作品も貴重な存在だなと思います。
全編通して聴くとまた印象が違ったりしますので、テレビサイズでしか知らないという方はぜひ聴いてみてください。
本当に、みんなに知ってほしいなと思います!
↓「復活のイデオン」と「コスモスに君と」はこちらからどうぞ

- アーティスト: アニメ主題歌,たいらいさお,戸田恵子,水原明子,小松一彦,井荻麟,すぎやまこういち,あかのたちお,TVサントラ,サントラ,東京フィルハーモニー交響楽団
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2009/08/26
- メディア: CD
- 購入: 11人 クリック: 80回
- この商品を含むブログ (28件) を見る