テキトーに生きる既婚女性がいろんなことを書くブログ

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【ネタバレしてます】宝塚 雪組 ひかりふる路~革命家、マクシミリアン・ロベスピエール~ 感想【希望コンビおめでとう】

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こんにちは、さとこです。

 

いよいよはじまりましたね!
望海風斗さん&真彩希帆さんのトップコンビお披露目公演!!
楽しみな反面、最近はスカステのニュースで放映された初日の様子をネタバレしたくなかったのであえて見ずに過ごしていました。ツイッターもなるべく見ない!
ショーの振り付けだけはしっかり動画で予習して「運動全然ダメな私達でも踊れるね!」なんて夫婦で確認して準備万端です。

 

で、観劇してきました。
結論から言うと…ダメージが大きかったです(いろいろと)。
まだ1回しか観劇できていませんが振り返りの意味も込めて感想をまとめたいと思います。

あらすじではネタバレしている上、結末にしっかりと触れています。

まだご覧になられていない方は読まないでください。

ひかりふる路~革命家、マクシミリアン・ロベスピエール

さらっと作品紹介

演出は「ドン・ジュアン」でおなじみの生田大和先生です。音楽は「スカーレット・ピンパーネル」でおなじみのフランク・ワイルドホーン先生。
……なんとなく「すごいことになるぞ」って思ってしまいますよね。その予感は的中します。ご心配なく。

宝塚作品では悪役として描かれることの多いフランス革命の指導者ロベスピエールを、仲間との友情や切ない恋愛、歴史と政治的な陰謀などいろんな側面から形づくり「1人の人間としてのロベスピエール」を描いた作品です。
フランス革命で世の中をよくするぞ~と意気込む若者がやがて理想のために恐怖政治を進め、フランスに暗黒の時代をもたらし散っていく。その生き様を望海風斗さんが熱演されています。

わかる範囲であらすじ(結末まで書いてます)

※勢い余って最後まで書いちゃいました。盛大なネタバレです。
※歴史に疎いので史実とかけ離れた書き方をしているかもしれません。さらに主観も入ってます。
※いろいろご了承ください。

 

舞台は18世紀末。フランス革命によりルイ16世は権力を奪われ、処遇を決めるための裁判が開かれている。
ルイ16世の処刑を求めるジャコバン派の政治家はマクシミリアン・ロベスピエール(望海風斗さん)やジョルジュ・ジャック・ダントン(彩風咲奈さん)を中心に、裁判に慎重なジロンド派と意見を戦わせる。ジャコバン派の一人サン=ジュスト(朝美絢さん)の「共和政治にそもそも王はいらない。王という存在自体が悪だ。」という意見が大きな支持を受け、結果的にルイ16世はギロチンで処刑されてしまうのだが、ジロンド派の女王と呼ばれるマノン・ロラン夫人(彩凪翔さん)は有力議員のタレーラン(夏美ようさん)と共謀し反撃の機会を伺うのであった。

ジャコバン派の議員や支持者たちは日々ジャコバン修道院(ジャコバンクラブ)で政治の理想を語り、フランスをよくするためにどうすべきか意見を戦わせていた。
ロベスピエールは人々が平和に暮らせるようにと理想を掲げ演説にはたくさんの支持者が押し寄せる人気者、ダントンは司法大臣を務め「おいしいものを食べて呑んで愛する人と仲良く暮らすことが人間の幸せ」と言い切る豪快な男、そしてジャコバン派の思想についての新聞を出版活動をするジャーナリストのカミーユ・デムーラン(沙央くらまさん)の3人は固い友情で結ばれ、3人でフランスをより良くしていこうと誓い合う。

その様子を見つめる一人の女がいた。貴族出身のマリー=アンヌ(真彩希帆さん)だ。彼女は自身の家族や婚約者をフランス革命によって殺され身寄りもなくなり、革命の中心人物であるロベスピエールを暗殺しようと企てジャコバンクラブに忍び込む。
見慣れない女性の姿にちょっかいを出そうとした議員を諌め、ロベスピエールはマリー=アンヌと運命的な出会いを果たす。マリー=アンヌは思いもよらぬロベスピエールの優しい人柄に触れ動揺を隠せず、暗殺は失敗に終わる。

ルイ16世の処刑によりフランスは同盟国のイギリスやスペインから反感を買ってしまう。同盟関係を保つため、ダントンが先導し秘密裏にイギリスへ国庫から多額の金銭を支払ったのだが交渉は失敗。ジロンド派はその証拠をネタにダントンへ圧力をかける。
やがてフランスにイギリス軍が攻め入り、その攻防を指揮する間に愛する妻ガブリエル(朝月希和さん)を病気によって亡くしたダントンは悲しみに暮れる。
さらに、イギリス軍との攻防によって手薄になった隙をついてフランス国内では内戦が勃発。反革命分子による破壊活動に国内の情勢は不安定になる。

混乱した状況の中、ロベスピエールはマリー=アンヌとの会話の中で自分たちが理想とする暮らしを夢想する。彼が掲げる理想の世界が決して自分の考える理想の世界と違わないことを知ったマリー=アンヌはロベスピエールに魅かれ、家族を失ったことへの復讐心との間で苦悩する。ロベスピエールもまた、理想を持つことの大切さを説くマリー=アンヌの姿に勇気をもらい強く魅かれるのであった。
彼は身寄りのないマリー=アンヌを印刷工場を営む知り合いのルノー夫妻(梨花ますみさん・奏乃はるとさん)に紹介する。
マリー=アンヌは夫妻や新聞の印刷のため工場に出入りするデムーランとも交流し、ルノー夫妻も彼女を娘のように受け入れる。
またデムーランの妻リュシル(彩みちるさん)からは女性活動家のオランプ(舞咲りんさん)達たくましく生きる市民の姿を紹介され、つらいことがあっても前を向いて進んでいく勇気をもらうのであった。

混乱に乗じてジャコバン派を陥れようとするジロンド派は、ダントンが行ったイギリスとの交渉の失敗や、戦争の隙をついて蜂起した内乱に関する文書をロベスピエールらに流す。
サン=ジュストロベスピエールこそが真の指導者で裏切り者のダントンを追放するべきだと糾弾。信じていた友に裏切られたと感じたロベスピエールもそれに賛同する。
ダントンは自らの行いがフランスのためを思ってのことだと弁解し「理想よりも現実を見ろ!」とロベスピエールに訴えるが、追放されてしまう。

厳しい現実と理想の狭間でロベスピエールは苦悩するが狂いだした歯車を止めることはできない。
やがで現実を打破し自らが追い求める理想の世界を作り上げるために、反革命を訴える者や自らの理想に反対を唱える者は逮捕、ギロチン刑で粛清し恐怖で人を治める「恐怖政治」を実行する。ロラン夫人らジロンド派の面々も反乱分子として処刑してしまうのであった。

マリー=アンヌは理想のために命を奪われる人がいてはいけないとロベスピエールを説得するが、彼は聞く耳を持たない。
罪もなく処刑される人々の窮状を見捨てて置けないデムーランは「いまこそ友情で彼を説得しよう」と追放されたダントンを呼び戻す。
ロベスピエールの前に現れたダントンは「絵にかいたような理想だけを追い求め、そもそも自分自身の生に歓びを見出すことに後ろめたさを感じるお前に本当の理想の世界は作れない!」と訴える。「こちら側に戻ってこい」と手を差し伸べるダントンにロベスピエールは冷たく別れを告げ、ダントン、デムーランと妻リュシルもギロチンの露と消えたのであった。

恐怖政治を反対する者は友人であっても処刑し終わりない粛清の日々にロベスピエールは虚無感に襲われる。
「あとは何をすればいい?」
サン=ジュストら側近はロベスピエールの独裁が盤石なことを国民に誇示するため、祭りを開催することを進言する。
権力の象徴として祭り上げられるロベスピエール。だが彼は自らが刑場へ送った友人たちの怨念に苛まれる。
祭りの中、彼の命を狙ったマリー=アンヌは逮捕され、そこで初めて彼女の境遇を知らされたロベスピエールは大きなショックを受ける。

やがてロベスピエールと折り合いの悪い議員達に不満が募り、粛清を恐れる者もあらわれ始め盤石と思われたジャコバン派にもほころびが生じる。
国内の恐怖政治に反対する気運も高まりロベスピエールを失脚させるべく、議会では彼の発言を遮りクーデターが起きる。
「粛清されなければならないのは私だ」とロベスピエール自身も終わりなき粛清が終焉を迎えることに身をゆだねる。

投獄されたロベスピエールは獄中でマリー=アンヌと再会する。
お互いに心情を吐露し、理想の夫婦になれた未来があったのだろうか…と語り合う。

ロベスピエールの失脚によって恐怖政治は終わり、マリー=アンヌには無罪釈放の判決が下る。
彼女に自分の道を強く生き抜くことを願い、背中を押すロベスピエール
彼の願いを聞きしっかりと歩みだすマリー=アンヌ。

そして彼もまた、自らが歩むべき道…ギロチン台へと静かに進んでいくのであった。

いろいろと感想

もうあらすじを書きながら要所要所思い出して涙が出てきて…いろんな感情が大暴走しています。
正直、こういう歴史ものって史実をさらっと流す場面が挟まれることで急に冷めてしまい、盛り上がりに欠ける場合もあると思うんです。
けどこの作品に関しては、そういう部分に音楽がうまく乗っかって盛り上がりをカバーしていたり、説明的な部分にも登場人物のお芝居がしっかりついていたので集中したまま最後まで観ることができました。
お話に関しても、基本的にはジャコバン派vsジロンド派にうまくまとめてあったのでわかりやすかったです。
歴史に疎い上、ちゃんと相関図がわかってない状況でしたが初見でもなんとなく話は飲み込めました。

ギロチンを思わせる舞台装置

直接的にギロチンが出てくるシーンはないんです。
けど幕が開いたら最初に出てくる「舞台を斜めに横切る線」や街のセットの上辺も斜めにカットされて赤く光り、このお芝居の結末が決して明るくないものなんだと最初から暗示されてます。
明るい街のシーンにもその線が見えることで不穏な空気が漂います。
同じフランス革命を描いた「ベルサイユのばら」でも大階段をギロチン台に見立てマリー・アントワネットが登っていくシーンがありますよね。
あれに似た衝撃を受けました。

混乱の中生きる人々を演じる雪組のみなさんがとにかくすごい!

前から本ブログでも書いてますが、望海さんがすごい役者さんであることは周知の事実ですよね。(これに関しては異論は認めません。)
この作品では明るい未来を信じる若者が徐々に狂っていき、最後は歴史の流れの中で成すすべなく(でも安らかに)自らの歩む道へ消えていく姿を
時には繊細に、時には荒々しく演じてらっしゃいます。
歌に感情がのるってこういうことなんだなと、聴く者観る者すべてを圧倒する素晴らしい役者さんです。

望海さんのお芝居で驚いたのは虚無になったロベスピエールの姿でした。
ダントンたちを処刑し、精神的にふらふらになりながらもマリー=アンヌは逃げることができたことを知りほっとするところ、
権力の象徴として担ぎ出されるもののこれでいいのかと自分の行いに苛まれて混乱するところ、
粛清されるべきは自分…と自らを糾弾する声に身をゆだねるところ、
こんなに痛々しいのに…目が離せない!!!!とこちらも混乱する素晴らしさです。

相手役の真彩さんも、最初はちょっと繊細すぎるかな??と思いましたが虚無から始まるキャラクターだと思えば最適なお芝居に感じます。
抜け殻状態がだんだんロベスピエールに魅かれていろんな人と出会うことで前向きに変わっていくマリー=アンヌという人物は、よく考えるとロベスピエールと対照的な道を歩むキャラなんですよね。
その二人が最後に語り合うシーンなんかは、息をするのを忘れて見入ってしまいました。

すごいのはトップコンビだけではありません。もう思いつくままどんどん書きます!
彩風咲奈さん演じるダントンも魅力的なキャラクターです。
最初は「これは…アホのドン・カルロかな?」と思うキャラクター造形で場をほっとさせてくれますし、独裁者になったロベスピエールと対峙する場面での説得の切り口はなかなかに斬新でふざけているようだけど本質を突いていると思いました。
大胆に!豪快に!という彼の生き様(というか死に様?)、よく考えると暗い世界観の中で浮いているような気もしますが…
ダントンのあのキャラがいなかった場合、場面すべてが地獄みたいな雰囲気でしょうから本当にいてくれてありがとうと存在そのものに感謝したくなりました。
ダントンの追放を論じる場面ではドン・ジュアンで観たような望海さんと彩風さんの気迫あふれる絡みが観られて圧倒されます。
この2人だからできた場面だわ…なんて思ってしまったり。

また、朝月希和さん演じる奥さんとのやり取りもすごく良かったですね。
ジャコバンクラブでの夫婦漫才はもちろんなんですが、強く豪快に振る舞う旦那さんも家では奥さんに甘えてる~みたいなあのシーン。
ダントンが感じている不安をしっかり受け止め、優しく包み込む姿にガブリエルの強さを感じました。
もっと出てきてほしかったな…。

沙央くらまさん演じるデムーランも自分の信念を曲げない強いキャラクターで、ほっとさせられます。
デムーランの奥さんを演じる彩みちるさんも、マリー=アンヌに前向きに生きることを教える重要な役どころ。可憐で、でも信念が強そうで本当にいいキャラクター!

明るいキャラクターを観てほっとするくらい、悪(と言い切れるわけではないので言い換えると「負」?)を担うキャラクターが魅力的なのも特徴ですね。
ロベスピエールを信奉し、次々に粛清を言い渡すサン=ジュストが朝美絢さん。まるで死神なのにキラッキラの冷たい笑顔が怖くて怖くて…美しさと恐怖が一緒に押し寄せてきますし、
マノン・ロラン夫人の彩凪翔さんは、そもそも男役の彩凪さんを知っているだけに「見てはいけないものを見ている背徳感」がすごくて…(笑)
でもその堂々とした女役姿で最初から出て来られるので、その美の衝撃でぶん殴られてそのまま物語の世界に引き込まれるような感覚でした。
影で糸を引いている女王っぷりは圧巻です。めちゃくちゃ良かったです。
(さらにショーでいつものイケメン姿も見られるってお得感2倍じゃないですか??)

ダントンと対峙するシーンでは彩彩コンビがこんな形で観れるなんて…!と別の感動を覚えました!

また、真那春人さん、煌羽 レオさん、叶ゆうりさんらのちにロべスピエールを失脚に追い込むジャコバン派の人々もパンチが効いててよかったです。というかこの方々の説得力がなければラストシーンに向かっていくことができないわけで…。
最後の最後でしっかり隠し味が効いてくる、この方々の存在感に唸りました!
歴史の展開を知らなかったので、この方々が動き出した瞬間「そうだったのか~~~」と感心しちゃいましたね。さすがです!

個人的に一番最初に感動したのは、舞咲りんさんのオランプでした。
前向きに生きる大切さをマリー=アンヌに語るあのシーン。
すごくすごく力強くて優しくて、女性の強さを説く姿を観てたらなんか自然に感動して泣けました。

…もう感想を書ききれないくらい素晴らしい作品です。
これを説得力持ってぶつけてくる生田先生と雪組の皆さんの素晴らしさ自体に感動の涙です。

プログラムを絶対に買ってください

あともう1つ重要なことが。
プログラムに掲載されている写真が。。。特にダントンの彩風咲奈さんの写真が。。。
公演を見て放心状態の中、プログラムの写真を見てさらに衝撃を受けました。

決してかっこいいポーズじゃないんです。かっこいいこと全然ない!
今までプログラムであんな生々しい写真を見たことあるかな?って思うような写真。

でも、ダントンがロベスピエールを友として闇から救おうとするあのシーンを象徴するようなポーズをしているんです…。
それをわかった時に私はもう…思い出して泣きました。

もう。。。なんてことしてくれるの。。。プログラムにまで仕込んでくるなんて。。。


本当に恐ろしい作品です。
はっきり言ってトップコンビお披露目~とかいう雰囲気でやる内容じゃないです。
こんなの最初に見せられて、ファンはどうしたらいいんですか???
もうこうなったら逆に飛びっきりのコメディとかやってもらわないと心の均衡がとれません。
(全部褒めてますよ。でもどうしてくれるんですか…っていう逆クレーマーになりそうです。)

 

とりあえず、観劇後自宅でオーシャンズ11でアドリブ苦手なだいもんが北翔海莉さんのアドリブ攻撃に合ってるところ」を思い出して心の均衡を保ちました。

あ~~~~~~雪組最高や~~~~~~~!!!!!!!
(心からの叫び)

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※ここまで読んでくださった方、すごい文字数と支離滅裂な愛を読んでくださり本当にありがとうございます。

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