テキトーに生きる子持ち女性が思ったことを書くブログ

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【ちぎみゆ永遠に】宝塚 雪組 幕末太陽傳 / Dramatic “S”! 感想【絆!絆!】

こんにちは、さとこです。

ロベスピエールの観劇間近ですが当日券で立ち見しようと画策しているため無事に観れるか心配しています。
大丈夫かな…。

 

そんなことはさておき、どんどん宝塚の感想を載せていこうと思います。
今回はこちら!
幕末太陽傳 と Dramatic “S” です!

ちぎみゆのラスト公演ということで大きな感動を呼びましたよね。ライブビューイングでも泣いちゃいました…!

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幕末太陽傳 (ばくまつたいようでん)

原作は映画なのですが、その映画もいくつかの落語のお話しをうまく組み合わせて物語にしているという構成です。
映画自体は1957年公開とはっきり言ってなじみのない作品。
「次回作品は幕末太陽傳です!」と言われても正直「はぁ…」という感じだったのですが、ふたを開けてみると皆さんご存じのとおりの楽しいドタバタ喜劇(^∀^)
高杉晋作など歴史上の人物も巻き込み繰り広げられるお話しに笑ったりほろりとしたり、日本物ですがとっても観やすい作品だと思います。

簡単にあらすじ(勢い余って結末まで書きました)

時は幕末。現在の東京品川は当時、宿場町として栄えていた。
そんな品川宿遊郭の一つ相模屋には、放蕩の若旦那とそれを見守る女中、人気を争う女郎たち、攘夷の計画を練る幕末の維新志士たちなど個性豊かな人々が集っていた。
そんな相模屋を舞台にしたお話し。

相模屋に現れた佐平次(早霧せいなさん)は胸を悪くしており療養にかこつけて一文無しのまま大宴会をする。翌朝代金を支払えないことを知った相模屋の面々は困り果てるが、そこに女郎の一人こはる(星乃あんりさん)にそれぞれ入れ揚げていることが発覚した父と息子(永久輝せあさん)がこはるに詰め寄り相模屋は騒然となる。その現場を持ち前の機転で治めた佐平次は、相模屋で起こる問題を解決し礼金を稼ぐ「居残り」として堂々と相模屋のやっかいになることを宣言するのであった。

相模屋ではこはるともう一人板頭を競う女郎おそめ(咲妃みゆさん)がおり、2人の折り合いは悪く顔を合わせてはケンカばかりしている。
起請文(「あなただけを愛しています」と神仏に誓う契約書のようなもの)をなじみの客に次々に出すなど見境のないこはるとは違い、おそめは気位が高く客を選ぶためやり手婆のおくま(舞咲りんさん)にも嫌味を言われる始末。
おそめは当時流行りの心中ものに目をつけ、いっそのこと誰かを道連れに心中してしまい名を残そうと考える。誰か死んでもいい人…と身も蓋もない計画に選ばれたのは貸本屋の金造(鳳翔大さん)。
いざ心中と桟橋から飛び込もうとするが勇気がでない。もみ合ううちに金造を桟橋から突き落とし、いざ自分も…と決心するおそめのところにおくまがやってきて上客が店に来たと告げる。死ぬのはいったんやめて意気揚々と店に戻るおそめなのであった。
後日、金造の仲間が大きな棺桶を持って相模屋を訪れる。中を見ると金造が入っており騒然となるが、またまた佐平次の機転で死んだふりをした金造と仲間をこらしめ、彼らにお駄賃をあげて結果的に和解する。

佐平次の自由闊達な人柄におそめも魅かれていくのであった。

相模屋の息子、徳三郎(彩風咲奈さん)は放蕩息子で遊んでばかりいる。幼馴染の女中おひさ(真彩希帆さん)はそんな徳三郎を心配しひそかに慕っているが、父親の大工職人長兵衛(真那春人さん)が相模屋に借金をしていたためいよいよ相模屋に女郎として売られてしまうことになる。
それを知った徳三郎はおひさへの気持ちに気づき、佐平次に頼んで助けようとするが逆におひさもろとも蔵に閉じ込められてしまう。

相模屋で攘夷の計画を練る高杉晋作(望海風斗さん)ら維新志士たちは、徳川幕府にひと泡ふかせるため異人館を焼き討ちしようと計画していた。佐平次はその計画をかぎつけ、高杉に怪しまれるが逆に2人はお互いの気風のよさから意気投合する。
徳三郎とおひさの救出と駆け落ち、そして異人館の焼き討ち。2つを成功に導くため佐平次は持ち前の機転で暗躍するのであった。

騒動がひと段落したが佐平次の胸の病気は悪くなる一方で悪い咳が続くばかり。本当は死に場所を求めて品川宿にやってきたことを述懐する佐平次。
だが相模屋の人々の生の力を目の当たりにした佐平次は「アメリカに行って診察してもらう」と決心し、眠るおそめに別れを告げていよいよ相模屋を後にする。
いざ相模屋を出ようとしたその時、おそめの客 杢兵衛(汝鳥伶さん)があらわれて、おそめに会わせろとしつこく佐平次に迫る。
面倒くさくなった佐平次が「おそめは死んだ」と告げると、墓に連れていけとせがまれ余計に面倒な事態になる。

墓場で適当な墓石を指さし適当にあしらう佐平次と、墓石に彫られた年号を見て「嘘じゃないか」と怒る杢兵衛。
そんな2人の前に死に装束を着たおそめが現れて2人を驚かすが、佐平次が去ったことを知ったおそめがこっそりついてきたのであった。

「おいら、まだまだ生きるんでぇ!!!」かくして佐平次とおそめ、2人は新たなる旅路へと仲良く旅立っていくのであった!めでたしめでたし!

感想

いや~~これは本当におもしろい作品でした。↑のあらすじ書くのも楽しかったです。
お話の筋が良くできていて、わははと気楽に観ている間にあっという間に終わり…。
また終わり方が最高でしたね。
胸を病んでいるってはっきり言って死亡フラグなわけで。もしかして鬱エンドなの??なんて思ってたら何のことはない、元気に2人で旅立っていきました~と、本当に退団公演にふさわしい作品でした。
ちなみに千秋楽ではもくべえさんの汝鳥さんが「お前ら幸せになれよ~~」と叫んで終わるという最高なおまけがついていました♪

みなさんお話の中に出てくる人物を「生きている」と評するのがふさわしい作品だと思います。

ここからは印象に残った点を挙げていきますね。

 

制作発表か何かの記者会見で咲妃みゆさんが「女郎ということで宝塚では異例のヒロインですが…」みたいな言い方をしていて、確かに軽いノリで見てたけどヒロインがそういう立場の人ってあんまりなかったよな…なんて思いました。太夫と違って女郎ですからね。
気が強いキャラだからあんりちゃん演じるこはるとキャットファイトみたいな場面もありましたし、演じるにあたって苦労されたんだろうなぁなんて思います。
でもすごくすごく似合ってらっしゃいましたし、おそめが心意気を歌うジャズっぽいナンバーもちょっと低めの音域で凄みをきかせて歌う感じがお上手で、私はこの公演でみゆさんがさらにさらに大好きになりました(^∀^)
大鳳翔さんとの掛け合いもコメディエンヌっぷりが半端なくかわいかった~♪

 

長州藩士の面々もよかったですよね。
彩凪翔さん演じる久坂とか、さっきまで風紀委員みたいな感じだったのに焼き討ちに俄然やる気だすところとか熱いキャラが似合う~~って思いました。
ドンジュアンで大好きになった叶ゆうりさんも、爆弾作ってるのがばれて食べてごまかすという豪快な奴で笑ってしまいました。さすが!

 

ちぎさんとだいもんの関係性も豪快な人物同士打ち解けるという展開、また会おうというやり取り、熱いものがありましたしもう挙げだすときりがない。

 

また、咲奈さんのバカ息子っぷりには毎回かわいい~~と思わされてしまって、おひさとマジで幸せになれよ!ってか働けよ!!って母のような気持ちで観てしまいました。

 

千躰荒神祭 - 宝塚歌劇団・彩風咲奈、真彩希帆

 

ちなみに、起請文とか板頭とか言葉の意味やそもそも設定がわからない…という方もいたのかな?と思います。
(うちの旦那さんはそうでした。)
観劇を最大限有意義にするために下調べしたり、一回見て気になった点は調べたり…気づけば必死な自分がいます。
今作だと「三千世界の鴉を殺し…」っていう下りは初めて聞いたので勉強になりました。新たな知識に出会えるのも観劇の楽しみだったりしますね(^^)

Dramatic “S”

もうなんというか涙なくしては観られない感動的なショーでした。

特に絆のシーン…。

涙をこらえながら感想を書きますね。

各場面振り返り

■Song&Dance

中村一徳先生の作品って絶対ジゴロっぽいシーンかスーツでジャズでイケイケみたいなシーンありませんか??気のせいかな…??

もう典型的なジゴロ感あふれるシーンです。

特筆すべきはやっぱり、男役が不思議な振り付けで踊りながら前に出てくるところでしょう(観た方はわかるはず)。

初見で「何あれ(゜∀゜)!!」となること間違いなし!

ちぎさんのサイドを彩風さん&彩凪さんの彩彩コンビがサンドイッチしている、いわゆる彩彩サンドが堪能できます♪ 

■サプール

望海さんと真彩さんの美声が心ゆくまで堪能できます。第一声を聴いた瞬間「うまっっ!!!」と言いたくなること間違いなし!

 

トップさんの退団公演のショーって、次のトップコンビのお披露目を兼ねたシーンがある場合が多いと思うのですが、この希望コンビのシックな雰囲気を象徴するような素敵なシーンです。

サンライズ(ラテンのシーン)

まさかの彩風さんが先陣を切り、さらに彩凪さんが盛り上げるという最高の演出です。彩凪さんの気合い声は本当にすばらしい!!

■S wonderful~初舞台生ロケット

このロケット最高でした!!!最近見た中で一番よかったかも!!!すごく難易度高そうな振り付けでどうなってるの~~~~って感じでした。

ロケットの登場を盛り上げる永久輝せあさんのお歌も最高です♪

■絆のシーン

一人ひとりしっかりと目を見て歌われるちぎさんの姿。

ちぎさんの周りを笑顔で歌い踊る組子のみなさん。

ただただ尊いです…。

 

ってかこのシーンの衣装すごく好きです。衣装に合わせて娘役さんがいろんな髪形をされているのが印象的。舞咲りんさんがセーラームーンみたいな髪形だったのがとってもかわいかったです。DVDなどにもしっかり映ってましたのでチェックしてみてください♪

■みゆさんのかわいいフィナーレナンバー

私のこと忘れないで覚えていて。

見つけてもらえるように輝いているから。

 なんなんですか!!!この明るい別れのお歌にとっても感動しました!!!

湿っぽくなるかと思いきやこの明るさ!!!最高や!!!最高やで!!!

■黒燕尾からのフィナーレ

大人な雰囲気…からの「コーヒールンバ」!

なぜこの曲??と思いましたが、退団される香稜しずるさんや大鳳翔さんの歌声がしっかり聴けるシーンです。

お二人とも胸に白いお花を飾ってらしたので「あぁもう観れなくなっちゃうんだ…」と退団してしまうさみしさが押し寄せてきます。

 

デュエットダンスではちぎみゆのダンスに合わせ、だいもんが影ソロでショパンの「別れの曲」をアレンジした楽曲を歌います。

伸びやかな歌声とのびのび踊る2人。やがて曲が終わりに近づき2人そっとうつむき…もう言葉にできない切なさ。

「今までありがとう」とお客さんの誰もが心の中に思うことでしょう。

 

「今までありがとう」

なんでかわかりませんが、この公演でちぎみゆのお二人を見ていると自然とそんな気持ちが湧いてきました。

いろんなラブラブを見せてくれてありがとう、いろんな楽しい思い出をありがとう、いろんな絆をありがとう。

本当に本当にありがとう。悲しみよりも感謝の気持ちが強かったです。

 

千秋楽のライブビューイングも観に行ったのですが、最後らへん涙が止まらなくてやばかったです。でも悲しみの涙というよりは感動と感謝の涙でした。

 

早霧せいなさんと咲妃みゆさんのちぎみゆコンビ、そして雪組の絆は永遠です。

本当に本当に本当にありがとうございました!

 

雪組 大劇場「幕末太陽傳」 - 宝塚歌劇団・早霧せいな、咲妃みゆ、望海風斗

 

雪組 大劇場「Dramatic “S”!」 - 宝塚歌劇団・早霧せいな、咲妃みゆ、望海風斗

 

↓追加記事あります 

www.karadagadaiji.com 

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