テキトーに生きる子持ち女性が思ったことを書くブログ

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宝塚 雪組 ドン・ジュアン 感想(ネタバレしてます) 【望海風斗さん/彩風咲奈さんファンは絶対観るべき傑作!】

こんばんは、さとこです。

さっき11月はスカイステージで何やるのかな~なんて思いながら番組プログラムの冊子をめくったら…裏表紙がまさかまさかの「ドン・ジュアン」じゃないですか(゜∀゜)

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スカイステージ♪

2017年11月12日(日)21:00~放送ですよ。

この作品はDVDを購入して観たのですが、なんで観劇に行かなかったんだろう…と本当に後悔してます。

 

望海風斗さんと彩風咲奈さんのファンの方は絶対に観ないといけない傑作です!!
これは断言できます。

彩風さんファンとして、ファンの目線で感想をまとめたいと思います。


ドン・ジュアンとは

 

2016年夏にKAAT神奈川芸術劇場と梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで、望海風斗さん率いるカンパニーで上演されました。
モーツァルトのオペラで有名な「ドン・ジョバンニ(=ドン・ジュアン)」の伝説を原作とし、フランスで制作されたミュージカルです。

ドン・ジョバンニをご存じの方はそうだよね~って思っていただけると思うのですが、
舞台上で繰り広げられるのは破滅的な恋愛とむき出しの欲望…なんだかいろんな意味で大丈夫か?という内容。
さらにそれをスペインが舞台ということでフラメンコをふんだんに使った音楽&ダンスが激しく美しく彩っていきます。


主な配役

 

ドン・ジュアン : 望海風斗
→真実の愛を知らず、毎夜女性をとっかえひっかえする稀代のプレイボーイ。

 

ドン・ルイ   : 英真なおき 
→ジュアンの父。ジュアンの行動に呆れ諌める。

 

イザベル    : 美穂圭子 
→ジュアンに抱かれたうちの1人。ジュアンを愛しており彼の行動を見守る。

 

騎士団長/亡霊 : 香綾しずる 
→娘をジュアンに手籠めにされた上、殺されてしまう。その怨念は亡霊となりジュアンの前に現れる。

 

ドン・カルロ  : 彩風咲奈 
→ジュアンの友人。彼の堕落的な行動を咎める。理性的で、欲望のまま突き進むジュアンと対をなす。物語の語り部的な存在。

 

ラファエル   : 永久輝せあ
マリアの恋人。戦地に赴いている間に心変わりしてしまったマリアを取り戻すため、ジュアンに決闘を挑む。

 

エルヴィラ   : 有沙瞳
→敬虔な修道女だったがジュアンに心を奪われ結婚。出て行ってしまったジュアンを追いかけている。

 

マリア     : 彩みちる
→騎士団長の彫像を制作する石工。ジュアンと運命的な出会いを果たす。 


さらっとあらすじ

 

ドン・ジュアンは貴族の息子だが稀代のプレイボーイで毎夜女と酒に溺れる日々を送っている。
ある日騎士団長の娘との逢瀬のため家に忍び込んだジュアンはその様子を騎士団長に見つかり、決闘の末騎士団長を殺してしまう。
騎士団長は「お前は愛によって死ぬ」と意味深な呪いの言葉を残し事切れる。
その後も欲望のままに生きるジュアン。敬虔な修道女でジュアンの言葉を信じ結婚したエルヴィラのことも鼻で笑ってしまう有様。
そんな彼のことを友人のドン・カルロは諌めるがジュアンは相手にしない。

快楽を貪るジュアンの前にはたびたび騎士団長の亡霊が現れ、まるで導かれるようにジュアンはマリアと出会う。
マリアは女性でありながら石工を仕事としており、市長の依頼で亡くなった騎士団長の石像を彫っていた。
惹かれあう2人。ジュアンははじめての感覚に戸惑ってしまう。

後日、マリアに会えると考え騎士団長の石像をお披露目する式典に現れたジュアン。
騎士団長を殺したことをみんなに非難されるが、マリアへの真摯な気持ちを口にする。
その様子を見ていたマリアは騎士団長の石像を自ら壊し、ジュアンと結ばれることを願う。

ジュアンはマリアと平和な日々を過ごしている。
しかしマリアには戦地に赴いた恋人ラファエロがおり、戦地で仲間を失ったラファエロは失意のうちに戻ってくる。
マリアの心変わりを知り、ジュアンに決闘を申し込むラファエロ

剣の腕はジュアンのほうが勝る。ラファエロを殺してしまうことになるから決闘は辞退しろというカルロの忠告もむなしく、
いよいよ決闘の時を迎える…。


ここが良い!見どころ!! 

 

※結末にしっかりと触れている上に個人の感想・解釈が含まれます。


とにかく熱量がすごい!出演者全員がすごい!

オペラの「ドン・ジョバンニ」は放蕩の末に騎士団長の呪いで地獄に引きずり込まれるという悲惨な終わり方で救いがないのですが、
ドン・ジュアンのほうは愛にあふれた終わり方です。

その愛を出演者全員で作り上げていくところ、全編通してとにかく熱量がすごいです。
たぶん劇場で観ていたら動けなくなってたと思います。終わった後も立ち直れないと思う。
ある意味DVDの鑑賞でよかったかも…と思います。

決闘の中で、人間らしく愛のために生きるにはどうするのが良いのか苦悩するジュアン。
もう人を傷つけないように愛のために生きたいから死を選ぶという流れと、その理屈をしっかり表現する望海風斗さんの最期の熱唱とお芝居には画面を通してでも圧倒されました。


…さっきから、何から書いていけばいいのかわからない状態で書いては消してを繰り返しています。
もう全部がすごいので(笑)
全部がすごいからとにかく観て!!!!!!!

って言いたいです(^^;)


望海さんの歌の上手さやお芝居の上手さは誰もが知るところだと思いますし、はっきり言って群を抜いてすごいということは誰もが納得だと思います。
その望海さんの存在感に負けないように、主要なキャラであろうともモブキャラであっても関係なく皆さんがすごい集中力を発揮されている作品です。

 

個人的には、エルヴィラを演じた有沙瞳さんが本当にすごい。
修道女なのにジュアンを愛してしまったゆえに嫉妬や欲にまみれてしまう難しい役どころ…清純さと女の欲深さを演じ分ける姿に圧倒されました。
星組に行ってしまわれましたが応援しつづけたい娘役さんです。


彩風咲奈さんがすごい!ドン・カルロについての考察

 

わたくし、咲奈氏のファンです。
ということで咲奈さん演じるドン・カルロに絞って感想を書きたいと思います。

 

他の感想など拝見すると「エルヴィラに思いを寄せている…」みたいな記載があったりするのですが、私はそうは感じなかったです。

カルロはこの物語で理性をつかさどっているのかなと?初めて観た時にそう思いました。

 

カルロは理性で、ジュアンは本能、カルロはジュアンと表裏一体の存在なのかなと思います。
実際に2人が組んで歌うところなどはまさに闘いという感じで、演じる咲奈さんと望海さんのハーモニーもすばらしく最高のシーンです。

悪の華(Les fleurs du mal) - 宝塚歌劇団・望海風斗、彩風咲奈

カルロの言うことに耳を貸さずに無視し続けるジュアン、でも彼を一番心配し愛しているのはカルロなんですよね。
それは2人で1つの存在だからなのだと思います。
一番最初のシーンで「彼を愛していた」というようなことを言うのもうなづけるなぁと思ったり。

 

さらにイザベルやエルヴィラなどジュアンによってひどい目に合う女たちへの優しさは、そっくりそのままジュアンに顧みられることのない自分を労わるようにさえ思えてくる不思議…。
途中、イザベルに誘われるようなシーンがあるのですが、なびきそうに見えてしっかり突っぱねます。
そのシーンでの咲奈さん、美穂さんのハーモニーも本当に絡みつくような歌ですばらしいです。
美穂さん相手に堂々とした歌いっぷり。というか美穂さんを手玉にとるような歌いっぷり。
感服しました…!

 

最後のシーンでは、愛を知ったジュアンを抱きしめる役目はその愛を目覚めさせたマリアであって、カルロではありません。

 

あの世界の中で片割れを失ってしまったカルロはどんな人生を送るんだろう…と思うと、物語が終わってほっとするどころではなく心がざわめきます。
だ、だれか、、、カルロにも愛を教えてあげてよ、、、(><)

 

こんなにも難しい役を表現しきる咲奈さんの表現力に本当に驚きます。この山を越えて大きく成長されたんだろうなぁなんて勝手に思ってしまうくらい。
そのぐらいインパクトがあります。他の作品とはあきらかに違う輝きを放つ作品です。

ほんと、彩風咲奈さんのファンは絶対に観るべき作品なのでまだ観てない方はぜひともスカステでご覧になってください(^ω^)

 
おまけ

 

 

ドン・カルロの衣装と見た目がマジでもうかっこいい。

どうしても言いたかった…あの貴族の服装めっちゃかっこよくないですか?
そして黒塗り…。
あの見た目で頭を抱えるドン・カルロがいとおしくて仕方ないです。咲奈さんの魅力が大爆発!

 

■叶ゆうりさん&カーテンコールがかわいい。

全編通して真面目な空気の作品なのに明らかに1人ちゃらけた人がいます。
叶ゆうりさんです。酒に酔ってふらふらしている軍人さんのシーンではなんか「にゃあにゃあ」言っててかわいい。
癒されます(´ω`)
というかこれを見てから叶ゆうりさんが好きになりました!

 

さらにカーテンコールでは、出てきてお辞儀をした後にみなさんその役柄を表すポーズを取られます。
叶ゆうりさんは「にゃあにゃあ」言ってたから猫のポーズ。
香綾しずるさんは亡霊だからお化けのポーズ。
2人ともめっちゃかわいいです…!

 

ちなみにこの時の咲奈さんは頭に手をあてて考える人的なポーズをとってて、あぁ~たしかに~カルロ~(T□T)ってなりました。

 

というわけで最後まで目を皿にして観てしまう、素晴らしい作品「ドン・ジュアン」について書きました。
スカステでやるようなのでDVD持ってるけど、絶対に観るぞ~~と思ってます。

 

まだ観たことない…って方、本当にオススメなのでぜひぜひご覧ください♪

雪組 シアター・ドラマシティ「ドン・ジュアン」 ACT I - 宝塚歌劇団・望海風斗

雪組 シアター・ドラマシティ「ドン・ジュアン」 ACT II - 宝塚歌劇団・望海風斗

 

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