あくまで一例として、私の症状と診断歴から手術を決心した経緯についてご紹介しておこうと思います。
■私の症状
人によっては発見されることもなく妊娠してから気づいた!という方も多いと伺う子宮筋腫ですが、私は割と長い間放置経過観察していました。
というもの、筋腫があることで起こる困った症状が全くと言っていいほどなかったのです。これは筋腫のできる位置によるものだと診断を受けました。
Q.生理痛
A.あるにはあるけど鎮痛剤飲んでおくか~という程度。
Q.貧血
A.朝礼で倒れる子を羨望の眼差しで見るほど、なし。
Q.経血の量
A.あふれるほどの出血、塊が出ることもなく異常なし。
☆これらが日常生活に支障をきたすようであれば、即治療を勧められたと思います。
筋腫をお持ちの方で毎月大変な症状に悩まされている方もいらっしゃるでしょう。
今思えば、私は恵まれていたと思います。
■診断歴
診断歴(というか良い病院を探しての漂流?)は記憶があいまいなところもありますが下記の通りです。
1. 20歳 (大学生)の時
・かかった病院→出産も対応している産婦人科専門の医院
・きっかけ→若い女性でも子宮頸がんが見つかることがあるというニュースをたまたま見て、たまたま近所に産婦人科があったこともありたまたま検査のため受診。
・診断内容→4cm×6cmくらいの子宮筋腫が見つかる。投薬治療を勧められる。(←これは今でも腑に落ちない)
2.1のすぐ後 21歳あたり
・かかった病院→出産は扱っていない産婦人科専門の医院、漢方外来なども併設。
・きっかけ→1の内容が信用できず、医療関係に勤めていた親戚の紹介で受診。
・診断内容→大きさは気になるし今後大きくなっていくが、筋腫があることで起こる症状などがほとんどないのですぐに治療が必要とは言えない。半年ずつの経過観察で良い。
3. 25歳~26歳
・かかった病院→2とは別の医院。出産は扱っていない産婦人科専門の医院
・きっかけ→大学卒業後に就職、転職を経て実家を出たため一人暮らししていた家の近くで再度病院探し。
・診断内容→このままどんどん大きくなるから手術して取ったほうがいい!
年配のおじいちゃん先生だったのですが、過去に筋腫をほったらかしにして気がついたら子宮全摘出が必要になった人を診たことがある…とトラウマ体験を語ってくれました(--;)
4.28歳~29歳
・かかった病院→3とは別の医院。出産は扱っていない産婦人科専門の医院
・きっかけ→2の病院に半年ずつ定期検診に行っていたのですが仕事が忙しいことを理由に検診をさぼってしまいました。顔を出しづらくなったので別の病院を探すことに。
・診断内容→大きいが症状がないから何とも言えない。手術するなら紹介状を書きます。
5.30歳
・かかった病院→市で一番大きい総合病院
・きっかけ→4の病院で経過観察を続けていたが、手術も視野に入れて詳しく診察を受けたいので紹介状を書いてもらった。検査から手術に向けた検診へ。
・診断内容→下記「手術を決心した経緯」に。
■手術を決心した経緯
一番大きかったきっかけは結婚したことでした。
ずーーーっと経過観察という名の放置をしていた状態だったのですが、頭の片隅で「このままじゃアカン」と考え続けていました。
最初の診断を受けてから10年近くそんな状態。
29~30歳の時点では横になってお腹を押すと硬い筋肉のかたまりに触れるくらい筋腫も主張をし始め・・・それでも症状がないため手術を決心するきっかけもなく過ごしていました。
ここで転機が。
結婚することになり、今後の妊娠出産のことを考えると本気でどうにかしたほうがいいかもという状況になりました。
とりあえず手術も念頭に置いて、大きな病院で診断を受けなおすことに。MRIをとって診てもらい医師からはこう告げられました。
・10cmを超えているのでそもそも妊娠の妨げになるかもしれない
・妊娠できたとしてもお腹が大きくなるにつれ邪魔になり、子どもが育たない可能性もある
・筋腫はとってもまた出来る(再発する)可能性がある
・同じくらいの大きさの筋腫を持ったまま妊娠出産する人もいるので「絶対とったほうがいい」というわけでもない
決定打に欠ける言葉でした…が、いろんな可能性と現状を照らし合わせつつ旦那さんと相談しました。
今のところすぐ子どもを欲しいとは思っていない(金銭的にも生活的にも)し、手術後1年は避妊が絶対だとしても、32歳から子作りすればいいか~。今のうちに取ろう!
これが「子どもすぐ欲しい!」だったら選択肢が違ったかもしれません。
手術とか考えずまず妊活してみると言う方もいるらしいです(お医者さん談)。
手術する未来としない未来を考えてみて「よっしゃほな切ろう」と決意しました。
いかがでしょうか?
それにしても、経過観察という名の放置は本当にダメですね。何もなかったからよかったですが…。
最終的には自分で決断するという感じですが、あくまで一例として参考になればと思います。