テキトーに生きる子持ち女性が思ったことを書くブログ

夫婦のこと、子宮筋腫 開腹手術のレポ、趣味(音楽・アニメ・香港映画・宝塚etc…) いろんなことを書きます。

【受け取ったもの】妊娠〜9週目で不全流産 ③その後

こんにちは、さとこです。
もう1カ月近く経つけどやっぱり思い出すと泣けてきます。それくらい私の人生で一番一番大きな出来事でした。
この③ですべて書ききります。

「不全流産」との診断

夫婦で泣き明かした次の日、旦那さんもたまたま仕事がお休みだったので一緒に産婦人科へ向かいました。
泣いていろんなことを話して、この日はもう結構覚悟ができているという心境でした。

診察の結果、やっぱり心拍が確認された赤ちゃんの姿が確認できず、かといって子宮の中身が出てきた気配がない…ということで「不全流産」と診断されました。
すでに腹痛があり赤ちゃんが自然に出てくる可能性が高かったのと、血液検査をしてもらって貧血のリスクがなかったのと、この日が週末だったため、
・まずは様子を見る。赤ちゃんが出てくれば完全流産となって後の処置はいらない。
・週明け過ぎても腹痛が続いたり出てくる気配がなければ手術(というか処置)が必要。
と言われました。

どちらにしても怖いし、すでにこの診察を受けている時点で腹痛がはちゃめちゃに痛い生理痛くらいの痛さになっていたので不安だらけでした。赤ちゃんが出てくれば腹痛は治まると聞いたので、「赤ちゃんを楽に出すためになんか方法ないですか?」などと聞いてみたりもしましたが普通にしておくしか方法がないな~との回答。

様子を見るって言ったって…とお腹を抱えながら帰宅し、本当にお腹が痛かったのでウンウンうなっていたのですが
「あれ??痛みに陣痛的な周期がある???」と途中で気付いて少し感動しました。
この時すでに私は意識が、痛みを和らげるために早く出て来てくれ~~~~~~~という気持ちにシフトしており、旦那さんは流産についてネットで調べたりいろいろショックを受けてメソメソしたり…と男女で受けるダメージとそのテンポがずれているのがちょっとおかしかったです。
やっぱり女性は切り替えが早いし強い。

痛みを忘れるためにソファで仕事のメールを返したりPCで作業をしていたのですが、ふと「あれ?お腹の痛みの周期が止まった???」と感じてトイレに向かったところ
スポンッ!!!!!!!!!!
と、本当に音が出そうなくらいの勢いで大きな塊が飛び出てきました。

これが赤ちゃんなんだ…私の痛みを和らげるためにちゃんと出てきてくれたんだね…
利己的な感想がよぎった後、
どうして流産しちゃったんだろう?どうして育たなかったんだろう???本当にごめんね。
と悲しみが押し寄せて来てまた涙が止まらなくなりました。

トイレでひとしきり泣いて、旦那さんに赤ちゃんが出てきたことを報告。
流すに流せずオロオロしている私をよそに旦那さんも血だらけのトイレと塊になった赤ちゃんを見て静かに合掌し、思い切ってトイレを流してくれました。
(ちなみに後になって「あの時の赤ちゃんだった塊をどうするのが正解だったのか?」で少しもめました。旦那さんは「俺が食べて供養した方が良かったのか?」と本当に怖いことを言い出したので、やっぱりコイツはすげぇな…と思いました。)

水子供養

赤ちゃんが出ていくと本当にびっくりするくらいに体調が元通りになっていることに気付きました。
ちょっと笑えるくらいにスッキリしていて、何なんだこの現象は…とめちゃくちゃ戸惑いました。
血はまだ出ていましたが居てもたってもいられず、旦那さんとその足で水子供養に行くことにしました。

水子供養と言っても、絵馬にメッセージを書き奉納して、それから一週間お寺でお祈りしてもらって後日お札を送ってもらうという簡単なもの。
でもそれがとても大切な時間なのだと実感しました。区切りをつけて、また前に進んでいくために。

絵馬にはいろいろメッセージを書きました。
短い時間だったけど私を母にしてくれてありがとう。また絶対会おうね。

お参りをしたお寺にはとてもきれいな桜が咲いていて、気持ちはなぜかすっきり晴れやかで、でも命を失った喪失感は確かにあって、あんなに悲しかったのに心が落ち着いた感じになって、でも「私さっき流産したんだ」とハッとした気持ちになって、
今思い返してもとても不思議な状態だったな…と思います。

受け取ったもの

お寺からの帰り道、妊娠中我慢していたお寿司を食べて帰りました。
もうすっかりいろんなことが元通りになったと感じました。

お寺に行く道中も帰り道も、いろいろ旦那さんと話しました。

流産するまで妊娠に対する責任の重さとか命の尊さとか全然実感がわかなかったから、それをわからせるために私達のところに来てくれたんじゃないか?

失ってこんなに悲しい気持ちになるなんて人生で初めてのことだった。

私は子宮筋腫の手術をしてるから帝王切開しか無理なのわかってて、出産を疑似体験させてくれたんだね。

スポンと出て行ってくれたから体調も元通りになったし、本当に親孝行な奴だった。

でも何よりもやっぱり、

絶対に妊娠したい!もう一度あの子に出会いたい!次はちゃんと産んであげたい!

今まであんなに適当だった妊活や夫婦の生活、自分の体調にちゃんと向き合おうと気持ちが固まりました。

流産して本当に悲しかったけれど、この体験を後悔するとかマイナスな気持ちには全くなりませんでした。
むしろとても前向きになれて、あの子からいろんなことを受け取ったんだと実感しています。
私達夫婦をそうやって前向きにするために来てくれたのかな?あの子に与えられた役割を全うしてまた帰って行ったのかな?

などと、今もリビングに飾った水子供養のお札(というかオタクらしく祭壇を作りました)を見て思います。

 

とはいえ次の妊娠はいつになるやら~~~~~~
でも、絶対絶対また会うと決めたからがんばって行きたいと思います!!!!!

 

最後に、もしかするといるかもしれない「流産しかかっていて不安な夜を過ごしている方へ」

もしかすると不安でいろんなことをネット検索してここにたどり着いている方もいるかもしれないなと思います。
私自身もそうだったので…本当にいろんな記事を読んで眠れない夜を過ごしましたから。

「妊娠10週目までの妊娠初期の流産は母体由来ではなく自然淘汰の結果。命の発生は人の手が入ることができない神の領域だからこそ、今はなすすべがない。」
流産の診断を受けた時、医師に言われてその重さにゾッとしました。妊娠出産ってとても責任や重さが伴うものなんだ…と。
でもどうにもできないことだからこそ、受け入れるしかないんだ~とも言えます。

「流産したけど、妊娠する力があったんだ!っていう証明でもあるんですよ!」
とも医師に言われました。
今は不安かもしれませんが、きっとまたチャンスは巡って来る。
私も信じて次のチャンスに立ち向かっていこうと思っています。

 

いろんなものを受け取って、しっかり前を見て進んでいこう。と思って私は今日も生きています。

短い時間だったけど一緒に過ごせて本当によかったよ。ありがとう!

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