テキトーに生きる子持ち女性が思ったことを書くブログ

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【20年ぶりの鑑賞】宝塚 月組 ELDORADO(エル・ドラード) 感想【スカステありがとう】

こんにちは、さとこです。
スカステの番組表をふ~んと観てたら…私が初めて大劇場で観劇した作品「エル・ドラード」の放送があるじゃないですか!!!!

すぐに録画予約…!
20年ぶりに観ましたがやっぱり泣けた…これ本当に大好きです…。

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ELDORADO(エル・ドラード)とは

1997年6月から上演されました。月組の作品。
演出は谷正純先生。
この頃の月組はトップが真琴つばささん、トップ娘役が風花舞さん、二番手が姿月あさとさん。
雪組組長の梨花ますみさんや元トップスターの水夏希さん、大和悠河さん、大空祐飛さん、トップ娘役の檀れいが下級生にいます(パンフで確認しました)。

スペイン~南米アンデスの黄金の国を舞台に、許されない恋と壮大な人間愛が繰り広げられロマンチックな悲しい結末を迎えます。
真琴つばささんのトップお披露目公演だったんですね…当時知らなかったけれどこんな結末の作品でトップお披露目とは…やはりさすが「殺しの谷先生」ですね…。

 

簡単にあらすじ

ジプシーのロドリーゴ(汝鳥伶さん)と孫娘のエストレリャ。ロドリーゴの語るエルドラードでの思い出を嘘だと言うエストレリャに、彼は今こそ真実を語ろうと言って語りだす。
スペイン無敵艦隊のイグナシオ(真琴つばささん)は高い身分にも拘わらずジプシー達とも分け隔てなく接する気さくな人物。宮殿で行われるメンドーサ侯爵(未沙のえるさん)のパーティーにロドリーゴ率いるジプシー達と参じフラメンコを披露するが、侯爵の取り巻きたちには煙たがられる。
征服したインディオ ウルバンバ(美郷真也さん)を見世物のように扱う侯爵達に反発したイグナシオ達は彼を助けようとするが、イグナシオの幼なじみでロドリーゴの娘のラウラ(千紘れいかさん)に危険が及び庇おうとしたイグナシオは侯爵の息子を刺し殺してしまう。怒りに燃えた侯爵はイグナシオの屋敷に火を放ち、両親を処刑してしまう。
悲しみに暮れ自首しようとするイグナシオに部下のディエゴ中尉(樹里咲穂さん)やロドリーゴはスペインを逃れて生きることを勧める。助けてもらったお礼にとウルバンバは争いも憎しみもない世界「エルドラード」の存在を教える。
偽の命令書を元にスペインを脱出し新大陸を目指そうとするイグナシオ一行だが、黄金郷に一攫千金の夢を抱く船員アロンソ(汐風幸さん)や船長のリカルド(真山葉瑠さん)らが同行しながら機会を伺っていた。
2か月後、ようやく新大陸に着いた一行。イグナシオはウルバンバに導かれる笛の音を追ううちにジャングルで一人きりになってしまう。そこに現れたのはインディオの娘レーニャ(風花舞さん)だが、必死になってスペインのことや自分の気持ちを語るイグナシオの呼びかけになぜか反応しない。夜が明けるとレーニャの姿はなくなっており、イグナシオは彼女の姿を探すように黄金郷エルドラードに足を踏み入れる。
太陽の子を名乗る皇帝ワルパ(姿月あさとさん)に迎え入れられたイグナシオは持ち前の明るさですぐに距離を縮める。取り巻きの中にレーニャの姿を見つけたイグナシオだったが、彼女は太陽の巫女として異性と話すことも接することも禁じられた身であることを知らされる。
見つかれば死刑になるとわかっていながらイグナシオはレーニャに会いに行き、レーニャもまたイグナシオの優しさに応えられないもどかしさを抱えていたことを知りお互いに心を通じ合わせる。その様子を見つかったイグナシオはワルパからエルドラードより追放されてしまうのであった。
港に戻ったイグナシオの様子をみてラウラはいぶかしがる。イグナシオはレーニャへの思いを断ち切ることができず、再びエルドラードに向かうがその様子を察したアロンソやリカルド船長は後をつけ、とうとうエルドラードを見つけてしまう。黄金のため、夜更けにエルドラード襲撃を企てる船員たち。それを知ったロドリーゴやラウラ達もイグナシオに危機を知らせるべくエルドラードに足を踏み入れる。
ロドリーゴ達からイグナシオが戻ったことを知ったワルパは彼とレーニャを処刑するよう兵士に告げ、再会を果たしたイグナシオとレーニャは捕えられてしまう。
処刑を待つ2人だが思いを遂げられる喜びに不思議と恐ろしさは感じず晴れやかな気持ちで語り合う。どうして掟を破ったのかと問いかけるワルパにイグナシオは「掟を守ることより大事な愛や命があるだろうか」と問いかける。
そこへ、船員たちが黄金を求めて襲撃してくる。イグナシオの機転とジプシー達の活躍により騒ぎは収拾し、ワルパは改めてイグナシオと和解する。イグナシオの意見に心を動かされたワルパは掟により自身の妻としていた女性達を解放し「愛を妨げる掟」を撤廃することを宣言する。
ずっと幼なじみでイグナシオと暮らしていたラウラであったが、彼がレーニャのことを愛していると悟り自分に愛を与えてくれる人はいないのかと嘆く。そんな彼女にワルパは太陽の子は平等に愛を与える存在だと告げ、彼女を優しく慰めるのであった。
平和な日々が続くと思われたが、実はディエゴ中尉はスペインにいる家族を人質にメンドーサ侯爵と通じていた。黄金に目がくらんだ侯爵はスペイン軍を引き連れてエルドラードを襲撃する計画をディエゴに伝える。
良心の呵責に耐えきれず、ディエゴはイグナシオにスペイン軍の侵攻を知らせる。
逃げるべきだとイグナシオはワルパに伝えるが、エルドラードの民が1人でもここに残るなら自分もここに残るとワルパは言い放つ。船員達ももしこの戦いに生き残れば黄金は自分のもの!と奮い立つ。やがてスペイン軍が侵攻し、1人1人と命を落としていく。ワルパもまた銃弾に倒れ…。
イグナシオはワルパの5124番目の妻となったラウラ、そしてロドリーゴにエルドラードの伝説を後世に伝えるようにと言い、国外に逃げるように言い含める。泣きながらその場を去るラウラ。
スペイン軍の総攻撃、エルドラードの民とイグナシオ達は手をつなぎ…。

物語を語り終えたロドリーゴエストレリャは重すぎる話に涙し、もうエルドラードは無くなってしまったのかと嘆く。夢を信じないのか?と優しく問いかけるロドリーゴに夢を信じて進んでいくことを決心したエストレリャは決意を新たに進んでいく…。

感想

とにかく世界観がすごい!

これを観た時は小学校高学年ぐらいだったと思います。
けど冒頭のテーマソングから、イグナシオがレーニャに歌う楽曲から何でもかんでもよく覚えてました。なんでかなと思ったんですが、この当時のプログラムってプログラムの中に歌詞や台本がきっちり入ってたんですよね(今はル・サンクとして売られてる内容ですね)。
で、観劇後も家で歌いながらこれを何度も何度も何度も読んで思い返してたので記憶が色あせてなかったんです。
プログラムって大切…!

しかも特徴的な楽曲が何度も何度も出てくるので一度聴いたら忘れない系です。
コンドルは飛んでいく的な悲しげな笛の音が心に響きます…!
「苔むした石垣に 残された炎の跡は 燃え尽きた愛の残骸か(愛の残骸 愛の残骸)」
なんてロマンあふれる歌詞なんでしょうか…。
冒頭から金ピカの衣装を着た皆さんによりこのエルドラードのテーマが歌われ、
なんかよくわからんけどすごいことが始まるぞ~という高揚感が半端ないです。
物悲しくもかっこいい!

フィナーレも全体的にフラメンコや南米の音楽で彩られていて、本当に特徴的。

殺しの谷先生による滅びの美学

エルドラードの理想郷が人の手によって無残に壊されていくところもそうですが、とにかく滅んでいくものに対してのロマンが溢れています。
悲しい、切ない、でも…なんか良い!
世界ふしぎ発見を毎週観ていた子どもだったので歴史ロマンに弱かったのもあると思います。
失われてしまったものに思いを馳せるからこそ生まれる感動。

そして皆の死に様がかっこいいです。
黄金を狙う嫌な奴~だったアロンソが、黄金に抱かれて死ぬなんていいもんだなぁ…みたいなことを言いながら死んでいく姿とかは
子ども心にか、か、か、かっこいい~~~~~!!!!!!!!!
と思いました。
このシーンはすごく覚えてて今回また観れてとてもうれしかったです。

たしかに皆殺しな話なんですけど、観てて重い感じはなかったです。
掟や愛の話も説得力を感じたし本当に優しい世界のお話。

「殺しの谷先生」とか言われていると噂でお聞きしましたが、個人的には意味のない登場人物の死は嫌いですがこの作品のような展開は大好きです。

真琴つばささんと姿月あさとさんがかっこええんです

真琴さんの快活な感じ。めっちゃ好きです。闘牛やフラメンコの説明を身振り手振りしているところとかワルパとの会話の間とかコメディセンスも良い感じ。
また姿月さんの歌声も堂々としたすばらしい響きで…本当に皇帝という役がピッタリですね。

フィナーレでこのお二人が銀橋でマタドール姿で踊るシーンがありましてかっこよさに震えました…。
そしてセンターで歌い華を添えるのが風花舞さんという…普通トップコンビwith二番手男役さんだろう…!と思うシーンがまさかのフォーメーションで最高にかっこいいです。
(これいいなぁ…望海さん&彩風さんwith真彩さんとかで想像したら萌えました。)

「失われた地上の楽園」「谷正純先生」…最近どこかで聞いたような組み合わせ

エルドラードだ~~とほくほくして見始めたら、冒頭のスタッフロールで「演出 谷正純」と出てきてのけぞりました。
しかもこのお話の設定って何かに似てませんか??

そう、彩風咲奈さんが主演された「CAPTAIN NEMO(キャプテンネモ)」です。

まだネモ船長を観れてないのですが、もしかしてオチも同じような感じ?

だとしたら私きっとキャプテンネモも大好きだと思います(^^)
谷先生の皆殺し的な作品にとても興味を持ちました。もっと観たい…!


あ~本当に最高に良き作品ですね。私はこれすごく好きです!一生忘れない作品です。
スカステでばっちり録画できたのでよかったです♪本当にスカイステージさんありがとうございます!

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