テキトーに生きる子持ち女性が思ったことを書くブログ

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【マンガの世界そのまま】宝塚 雪組 るろうに剣心 感想

こんにちは、さとこです。
雪組さんの感想をどんどん遡って書いていきます。今回は「るろうに剣心」。
いろんな意味で話題なのがちょっと心外ですが…振り返っていきます。

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宝塚版 るろうに剣心とは??

小池 修一郎先生の演出で2016年2月~上演されました。原作は和月伸宏先生により少年週刊ジャンプで連載された名作マンガ「るろうに剣心明治剣客浪漫譚-」です。
アニメ化もされていまして、アニメ版の剣心の声をあてていたのが元宝塚 月組トップスターの涼風真世さん。
初の舞台化ということでかなり話題になった作品です。

簡単にあらすじ

幕末の時代京都。桂小五郎(蓮城まことさん)ら長州藩の維新志士に協力し暗殺活動を行っていた「人斬り抜刀斎」(早霧せいなさん)は、桂と深い仲の島原遊郭の太夫 朱音太夫(桃花ひなさん)を我が物にしようとする新撰組隊士 加納惣三郎(望海風斗さん)と遭遇する。
組の中の不始末は自分たちで処理すると言い、斬り合いになるところを止めたのは新撰組三番隊の隊長斎藤一(彩風咲奈さん)であった。
抜刀斎は激動の時代を暗躍し、平和な明治の訪れと共に名前を剣心と改め、不殺(ころさず)の誓いを胸に流浪の旅に出た。

時は流れ明治時代の東京。赤髪、頬に十字傷を持った浪人 剣心は神谷活心流師範代の神谷薫(咲妃みゆさん)と出会う。薫は女ながらに亡き父が残した道場を守っていたが、自分の流派を名乗り辻斬りを行う「人斬り抜刀斎」が現れたため、汚名返上のため抜刀斎探しを行っていた。
事件は道場の土地を乗っ取ろうとした極道 比留間組の仕業だったのだが、その襲撃を剣心は斬れない刀=逆刃刀で見事に撃退し、自分こそが「人斬り抜刀斎」だと告げる。
騒ぎを聞きつけて警官がやってくるが、そこにいたのは斎藤一。彼もまた激動の時代の後に藤田五郎と名前を変えて警官となり別の人生を歩んでいた。
剣心は、薫や比留間組に強請られてスリをさせられていた元士族の孤児 明神弥彦(彩みちるさん)に頼まれて神谷道場に居候することになる。
喧嘩屋稼業で身を立てる相楽左之助(鳳翔大さん)とひと勝負し意気投合するなど町の人々にも温かく迎え入れられる剣心だが、彼の心には不殺の誓いを決意する凄惨な過去があった。

平和な街にはアヘン中毒の患者が散見され、政府も中毒性の高い新型アヘンが取引されているという情報をつかんでいる。
裏で糸を引いているのはジェラール山下と名を変えた加納惣三郎と青年実業家の武田観柳(彩凪翔さん)である。観柳は医者の高荷恵(大湖 せしるさん)を脅し、新型アヘンの「蜘蛛の巣」を作らせるが、罪悪感に苛まれた恵は観柳の元を逃げ出す。
剣心は偶然恵と出会い、彼女がアヘンに関わっていることに気付く。観柳は元江戸城の隠密 四乃森蒼紫(月城かなとさん)を呼び、恵を捕えるよう命じるのであった。

そんなある日、剣心一行は新しく完成した商館プチ・ガルニエに招待される。そこで出会った館主のジェラール山下が加納惣三郎であることを見抜いた剣心であったが「蜘蛛の巣」により酩酊状態にされてしまう。
恵の証言で加納と観柳の陰謀を暴こうとする剣心一行。
愛する者に魔の手が伸びる時、維新を超え剣心と加納の剣が交わる!!!

感想

原作ファンも納得する再現度だったのでは…?

私、このいわゆる剣心と薫のカップリング「剣薫」というやつが大好きでして、もちろんマンガも全巻持っています。子どもの時にアニメも観てました。
あと香港映画好きな影響もあり、実写映画のほうももちろんチェックしています。
(なぜ香港映画と関係あるのかって??この話はしだすと長くなるので割愛します。)

魅力的なキャラクターがたくさん出てくる作品なのでどうやってお話にするんだろう…と思ってたのですが、主要なキャラクターはほとんど出てるし再現度が高いし、オリジナルキャラを出すことで宝塚らしいお話にうまいことなっていたのでは?と思いました。とにかく満足度が高かったです。
たしかにキャラの説明などすごいスピードでお話が進んでいる感はありましたが…そんなにめちゃくちゃ違和感感じるほどではなかったかなと思います。
(もともと知ってたからそう感じたのかもしれませんね。)

 

今回の公演を実際に観て、「おぉ!」と思った点は…
・とりあえず主要キャラは全員再現度が高い!!!この時点で大満足!!!
・剣心の抜刀斎時代の恋人(というか妻) 雪代巴(星乃あんりさん)が出てくる。
・なんなら巴の婚約者の清里さん(縣千さん)も出てくる。
※実写映画で清里を演じてたのは窪田正孝さんなんですよね~生への執着を表現するすごく重要なキャラです。
・御庭番衆の般若くん(煌羽レオさん)がちゃんと縞々の服を着ている。
赤べこのわちゃわちゃ感。燕ちゃん(星南のぞみさん)も。ってか妙さん(有沙瞳さん)はくらっちだったのか…。
などなどなど。

ミュージカルだからいろいろ歌で表現

「不殺の誓い」「神谷活心流 剣術の型」「斎藤一の悪・即・斬」「蒼紫さまwith御庭番衆」
歌になると違和感がすごいんですがクセになります…。

彩風咲奈さんのことは後述しますが、特に蒼紫さまのくだりはどこのアイドルやねん!!!という感じでめちゃくちゃ良かったです(良かったんかい)。
曲の雰囲気もK-POPみたいな感じで1人だけ異質で良かったですね。

ちぎみゆと剣薫の親和性

みなさん御存じかどうかわかりませんが、原作のるろうに剣心では最後剣心と薫は結婚して一子を設け神谷道場で幸せに暮らして終わるんです。
剣心はその体の小ささで飛天御剣流の剣術を繰り出すのが難しくなり体を壊してしまうんですが、その意志と逆刃刀を弥彦が継ぐ…という本当に最高に最高な終わり方をしています。
(今あらたに北海道編の連載が始まったところなんですが…いろいろあって休載が発表されましたよね…悲しい…。)

その剣薫を見事に具現化するちぎみゆの存在が本当に尊くて尊くて…拝みたいぐらいでした。
っていうか拝みました。

ちぎさんの華奢な見た目、普段のおろ~と戦いになるとキリッと豹変するところ。みゆさんの可憐で一生懸命な感じ。
もう本当にマンガどおりです!!!
「剣心と薫がここにいる」もうそれだけで大満足でした。

本作の彩風咲奈さんの魅力

はい、恒例のこのコーナー。
この時点ではまだ彩風さんに目覚めてなかったのですが「斎藤一かっこええなぁ~~~」っていうのはすごく印象に残ってます。
「悪・即・斬」の歌も説得力がすごくて、観た時はこんなにかっこいい人いたっけ???って思ってました。マンガならではの決めポーズ 牙突もすごく絵になる不思議。
ファンになって、インタビューなどを観返すとやっぱりほわほわした普段の咲奈さんとステージ上での斎藤一のギャップがすごくてのけぞりましたね。

マンガの斎藤一はどちらかというと寡黙で大事なとこで大事なことをしっかり言うっていうキャラだと思うのですが、この作品では狂言回し的な存在も担っているかなと思います。
明治維新を乗り越えて政府の犬になりさがってそれでも正義を貫くため「悪・即・斬」を信念に持っているというのを割とちゃんと歌でもセリフでも説明してくれます。
るろうに剣心のお話の根底にある「時代の変化についていくこと」を表現しているキャラなので、この人が際立つことでお話全体も深まるのかな~なんて思ったり。

お話の都合上、さらっと剣心一行の仲間になるところもなんだかんだで良かったですね。

とりあえず、マンガ通りの警官のコスチュームとくわえタバコ。すだれ頭がばっちり決まってます。もう100点満点で1000000000000点です。
2.5次元もまかせろ!!!!!って感じですね。


というわけで感想をまとめてみたのですが、るろ剣と宝塚…好きと好きがかけ合わさって大変なことになったという感じでした。
原作好きな方にも観てもらいたいなぁなんて思う作品です!

 

雪組 大劇場「るろうに剣心」第一幕 - 宝塚歌劇団・早霧せいな、咲妃みゆ、望海風斗

 

雪組 大劇場「るろうに剣心」第二幕 - 宝塚歌劇団・早霧せいな、咲妃みゆ、望海風斗

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