こんにちは、さとこです。
ロベスピエールの記事で6000文字も書き連ねるという事態に陥りましたので、今回はお芝居とショーを別々の記事にさせてもらいました。
ロベスピエールを観終わって放心状態の中「こんなん、楽しくショーに気持ちが移れない…」なんて言ってたのですが、だいもんがブランコみたいなのに乗って現れた瞬間に悲しみが吹っ飛びました!!
よし、望海風斗さん演じるスーパーボイジャー(人呼んで望海船長)に連れられ大海原に航海へでるぞ~~~!!
新生雪組の幕開けに相応しい素晴らしく楽しいショーです♪
SUPER VOYAGER-希望の海へ-
演出は野口幸作先生です。最近だと星組の「THE ENTERTAINER!」が記憶に新しいですよね。
「THE ENTERTAINER!」の時は、宝塚らしさの中に「ブロードウェイミュージカルっぽい」シーンが多数出てきて面白かったような記憶があります。
各場面振り返り
プロローグ
とりあえず、ロベスピエールでも書きましたがプログラムを絶対に買いましょう!!
プロローグナンバーの歌詞がめちゃくちゃにぶっ飛んでますので、読むだけで楽しい気持ちになれます。
なんて言うんですかね…壁ドンとか腰グイとか最近のワードが入っているんですが、要所要所80年代のアイドルチックな雰囲気を感じます。
DokiDokiしちゃうの(丸文字)
秋元康やつんく並に天才的な言葉のセンスです。
ってか野口先生「THE ENTERTAINER!」の時も北翔さんに「ギュッとしてあげる」っていう歌詞歌わせてなかった???
と思って「THE ENTERTAINER!」のホームページを確認したら「私が作詞した“胸キュン”ワード満載の主題歌」って今回とおんなじことを言ってます。
野口先生のショー=胸キュンなプロローグナンバー
という図式がここに出来上がりました。
彩風咲奈さんのインタビューページにも「演出の野口先生こだわりの歌詞が詰まっている」「最初は照れがあったけど」などなど、組子の皆さんたちも最初は困惑したんだろうな~と思うような痕跡があり笑えました。
とりあえず、いきなりオラつく望海船長もすごくかっこいいのですが、
男役の方々がそれぞれのキャラで特徴的な歌詞を歌い継ぐところがすごい破壊力なのですが…もうこれは観た方にしかわからないと思うのでぜひぜひお楽しみください(^皿^)
きっと千秋楽に向けてDon Don Gun Gun進化していくんだと思います。
あと水兵さんのお衣装がみんなめちゃめちゃにかわいいです。
客席降りでポンポン振ってみんなで踊ろう~ってところも盛り上がって最高に楽しいのでぜひ動画で予習して参加しましょう(右手でポンポン、左手にオペラグラスで忙しかったですが)♪
プロローグナンバーが終わった後の「喜びの歌」をデュエットする望海さん&真彩さんのコンビがかわいくて幸せそうで…本当にこちらも幸せな気持ちになります!
(今気付きましたが、年末だから第九だったんですね…!)
ロケット
はいきました。私、最初のほうでロケットが出てくるの大好きです。
星組から組替えして来られた綾凰華さんがセンターに立ちとても華やか♪
(綾さんはさっそくだるまの衣装で女役という驚き)
今作では望海さんを筆頭に、咲奈さん、彩凪翔さん、朝美絢さん、永久輝せあさん、綾凰華さんの5人の男役が居並ぶ展開が多かったのでまるで戦隊もののような均整とれた美しさがありました。
OCEAN-海に浮かぶ月-
魔女の宅急便でおなじみのテーマ 海の見える街をビッグバンドジャズアレンジした楽曲に乗せてダンスが繰り広げられます。
演奏はLowland Jazzにお願いしたとプログラムに書いてありました。
メインは…我らが彩風咲奈さん!!!!!
夜景にベンチに街灯、そして出演されている方々の衣装の色、
これはもしかしてLA LA LAND!!!!!
野口先生やるぅ~~~!!!!!
このシーンについては後ほどたっぷりと感想を述べさせてください。
WIND-風に舞う雪-
このシーン、めちゃくちゃに良かったです。
宝塚お得意の、1人の女を奪い合う2人の男を描いたシーンなのですが女役を朝美さんが演じているあたり捻りが効いてて最高ですね。
しかも衣装は足がばっちりでるタコ足の衣装ときてますから…(゜□゜)!!
奪い合う男は、望海さんVS彩凪さん。
アル・カポネを思わせる望海さんの佇まいはさすが!!!!って感じの風格とかっこよさですし、
ジゴロ感半端ない彩凪さんの佇まいもあぁぁ!!!!と崩れ落ちそうになるかっこよさです。
しかも凪さまが朝美さん演じる女をぶっ叩く振付があって…「悪い男!!(でも好き!!)」ってなってしまいます。
(DVダメ、絶対。)
さらにさらに場を盛り上げるシャンソンシンガー役に沙央くらまさん(しかも女役)。
もうどこを観ればいいかわからなくなって大混乱です。
悲しい幕切れですが見ごたえばっちり。
中詰
作曲家コール・ポーターの楽曲をサンバアレンジした?楽しく激しいメドレーです。
「ビギン・ザ・ビギン(Begin the Beguine)」のあたりはちょっとアレンジがトリッキーな感じで、
娘役さんに合わせてあるのか?男役さんにはメロの部分が低すぎてしんどうそうなところもありました…。
(ああいうのはちょっと見ててつらいなぁ。。。)
でもこんなトリッキーなアレンジをものともせず美声を聴かせてくれる真彩希帆さんの歌力は本当に素晴らしいです。
やっぱりいい声だな~歌うまいな~~~ってずっと思いながら観てました。
また、後半に出てくる永久輝さんの女役は美しすぎて驚きです。
望海さんに抱かれるような振りの時、完全に「女!」って感じで…はぁぁぁ!!!!と衝撃を受けました。
これはいいものだ!
DIARY-夢の宙船-
ここでまた望海船長が現れ、航海日誌をめくります。
すると後ろのスクリーンにはだいもんヒストリーが映し出され…って、その演出にめっちゃ笑ってしまいました。
いろんなだいもんが出てくる~~!!!ルキーニ姿はやっぱり目立ちますね。
DIAMOND SHOW TIME-希望の海へ-
で、ここから大階段も駆使した集団行動風な群舞に移っていきます。
その変わり目のところは拍手すべきタイミングだったな…なんて後から思ったりしました。
このシーンはもう観てて圧巻です。
すごい集中力…。
シルクハットにステッキ、白い燕尾服と娘役さんもショーガール風の白いお衣装。
「これぞ宝塚!!!!」という見た目で繰り広げられる機敏な動きに見惚れてしまいました…。
組の皆さんのエナジー!!!を感じられます。
で、歌詞で「DIAMOND SHOW~♪」みたいなところが全部「だいもんショー~♪」って聴こえて、あっ(察し)ってなりました。
SAILING DAY
私、こまさんこと沙央くらまさんが退団されるって全然知らなかったんです。
このシーン観てて、あれ?もしかして?まさか??えっ??って動揺して…そしたら隣に座って観てた旦那さんが「コマさん退団…」ってつぶやくからさらに動揺しました。
退団なんですね…思えば音月桂さま時代の雪組で初めて拝見し、なくてはならないおとぼけキャラとして大好きだったコマさん…。
月組に移られてもアルセーヌ・ルパンでの超陰湿な敵キャラやPUCKの私大好きな女の子などやっぱり特徴的でお姿拝見するのが大好きだったコマさん…。
本当に本当に本当にありがとうございます(T□T)
BLIZZARDS-暴風雪-
なんなんですかこの虎舞竜みたいな当て字は。
最高です!
このイケメンたちのイケメンたちによるイケメンたちの時間が挟まれることで、あぁ…宝塚ってやっぱりすごい…と意識が遠のきますね。
センターをはるのは朝美さん&凪さま。
「2階席~~~!!!!」なんて客席を煽ってくるのでここは何かドームツアーかなんかか!?と興奮します。
さらに真地くんやフォーエバーシャイニングせあさんなどなど若手のイケメンたちが脇を固めますよ。
わたくし、あんまりまだ下級生さんの区別がついてないので(失礼)この方のここがいい!っていうのを語るのは控えます。
楽曲はワンピースのOPですよね??
海賊王か~~ここもやはり海にちなんだ楽曲で選曲がおもしろい!
みなさんの推しメンを見つけよう♪
ってかこのシーンもポンポン振りたくなっちゃいますね(^∀^)
PASSION-情熱-
イケメンたちが嵐のように去り、そこから唐突に現れるマタドールのシーン。
マタドールは我らが咲奈さん。女たちをはべらして踊ります。
そのあとに出てくるのが「アンダルシアに憧れて」なんですが…
原曲はTHE BLUE HEARTSのマーシー(真島昌利)作曲で近藤真彦さんが歌ってる名曲です。
マーシーの歌ってるバージョンみんな聴いて…めちゃくちゃにかっこいいから…。
(とか思って音源ないかなと探してたらみっちゃんも歌ってました。)
このめちゃくちゃにかっこいい楽曲がなんかちょっと活かしきれてないアレンジだったので…ここは正直言って不満でした。
滅びの美学的な切なさを感じる楽曲なので、しっかり歌詞を聴かせるようにしてほしかったなぁ…。
うちの旦那さん、この曲がめちゃくちゃ好きなので稽古場風景がスカステで観たときに一瞬流れただけでも「アンダルシアに憧れて使ってる!!」って大喜びしてたんですよ。
観終わった後、アレンジが…ちょっと…って悲しんでたのでそっと肩を抱いときました。
でもでも、衣装も含めてなんか観たことない雰囲気に仕上がっていたので、これはこれで何度も観てたらハマってしまうタイプの場面だと思います。
活かしきれてない曲の雰囲気でもバシッと決めて来られるあたり、望海さんの歌心は底なしだなと思いました。
デュエットダンス
この、デュエットダンスでも割とトップコンビが歌うっていうのは久々に観た気がします。
希望コンビのハーモニー、すばらしい…!!
でもそれを引き継ぐカゲソロの桜庭舞さんの歌声もすばらしいですね。
カゲソロってなんであんなにみなさんお上手なんでしょうか…。「いい声~~~~」って胸が高鳴ります。
それでだいたい「誰??」って思ってパンフを観ても全然把握してない下級生さんだったりして(笑)。
ほんと、宝塚って皆さんの個の力を結集して大きなものを作り上げてくるから感動も大きいです。
フィナーレ
フィナーレはみなさんプロローグのあのかわいい水兵さんの格好です♪
最後までかわいい!!
エトワールはこまさん。こまさん、本当にありがとうございます!
今作の彩風咲奈さんについて
いよいよやってきました。私の推し、彩風咲奈さんについて書かせてもらいますね。
まずは、二番手になられたとのことでおめでとうございます。
いよいよそんな肩書を背負う立場になられたんですね…。
それに伴いショーの中で担う役割も増えたのかななんて思いました。
マタドールのシーンなんかは咲奈さんVS全娘役さんみたいな構図で「THEタカラヅカの男役」って感じだったし、男役特有の「フゥッ!」って気合いを入れるとことか、今までもあったんだと思うんですが気迫の違いを感じたように思いました。本当になんかすごいなぁとただただあっけにとられるばかり…。
(この「フゥッ!」に正式名称はあるのでしょうか。黒燕尾の踊りはじめる時とかにあるやつ。)
ちなみに望海さんと彩風さん、しっかり者のお兄ちゃんとちょっととぼけた大きな弟みたいな組み合わせで二人並ぶとなかなかいいバランスなんじゃないでしょうか??
鋼の錬金術師的な見た目で。(えっ?違う??)
そんな中で特徴的だったのはやっぱり「OCEAN-海に浮かぶ月-」(通称ラ・ラ・ランド)のシーンですよね。
何が違うってものすごく笑顔で楽しそうに踊ってらっしゃったんですよ!
もう初めから最後までキラキラの笑顔♪
スーツのお衣装ですがジゴロ系ではなく、楽しく踊る若者!って感じです。
私が思うに咲奈さんの魅力って笑顔だとおもうんですよね。本当に楽しそうにされているところが大好きです。
雪組にはキザッとするのが本当に似合う男役さんがたくさんいらっしゃると思うので、私は逆に咲奈さんは無邪気にニコニコしているほうが役割分担できてていいんじゃないかな~なんて、あのシーンを観てて思いました。
帰り道、でも笑顔がトレードマーク!みたいなジェンヌさんってあんまりいないよな~とか考えたのですが、よく考えたら音月桂さんとかニコニコ系だったよなと思い出しました。
うん、とてもいい、好き!!!
あのニコニコしたラ・ラ・ランドと、堂々としたマタドール姿で鋭い目線でポーズを決めてくるギャップがまたいいんですよね。
本当にありがとうございますという感じです。
今回も水兵さんのかわいい姿では帽子からちょこっと出てる前髪がかわいかったり、ラ・ラ・ランドではすごく自然な髪形で踊ってたり、中詰ではサンバ風でオラついてたり…といろんなお姿を拝見できますので、やっぱり何度も通って観ようって思いました。
彩彩サンド
彩彩サンドとは、彩風さんと彩凪さんで誰かを挟んだフォーメーションのことです。
勝手に呼んでます。
やっぱり今回も健在で、プロローグで望海さんをサンドしているのを観た時は「ありがとうございます」と誰にむかってかわかりませんが感謝しました。
もう何度も言いますが、かわいい彩風さんとイケメン彩凪さんの組み合わせは柔と剛でバランスがいいんですよね。
毎公演このフォーメーションを探すのを楽しみにしてます。
というわけで、長々と感想を書きましたが総括すると
素晴らしい船出だった!!
ということです。
新しい雪組さんたちが今後どんな航海をしていくのか、どんなところにお客さんたちを連れて行ってくださるのか本当に楽しみです(^^)
ちぎみゆコンビが去り、また新しい絆を結んで次のステージへ進んでいく。
新たなステージに進む雪組の皆さんを、彩風さんを応援し続けたいと思います♪
宝塚って本当に奥が深いですね~(^^)
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