テキトーに生きる子持ち女性が思ったことを書くブログ

夫婦のこと、子宮筋腫 開腹手術のレポ、趣味(音楽・アニメ・香港映画・宝塚etc…) いろんなことを書きます。

【クリスマスが来るたび思い出す】宝塚 雪組 私立探偵ケイレブ・ハント / Greatest HITS! 感想

こんにちは、さとこです。

世間は望海風斗さん&真彩希帆さんのトップコンビお披露目で盛り上がっておりますが、ちょっと振り返って2016年の冬に上演された作品について感想を書きたいと思います。
なぜかって、
街がクリスマスに彩られるにつれて思い出す…Greatest HITS!の楽しいクリスマスメドレー(^∀^)♪♪
という気分だからです。

望海さんのトップお披露目でだいもん沼に落ちた方、こちらの作品もオススメですよ(^^)

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私立探偵ケイレブ・ハント

作品の魅力

早霧せいなさん&咲妃みゆさんのトップコンビお披露目後、2.5次元系の演目や和ものの演目が多かったところに投入されたのがこの「ケイレブ・ハント」です。
こちらは宝塚が誇るハードボイルド演出家 正塚晴彦先生の作品とあって、独特のセリフ回し&間、随所に暗示される暗い過去や陰謀、キャラクターそれぞれの関係性が特徴的な作品です。
スーツをビシッと着こなしたイケメンやワイルドなイケメン、美しい(もしくはきゃぴきゃぴした)娘役さん達が存在感豊かにお話を作り出していきます。

本当に誇張ではなく、出てくるキャラみんなにドラマを感じます。それぞれのキャラがやっていることを観るだけでも楽しくて何回か観に行きたくなる作品でした。
っていうか私は実際に何回か通いました。


私は、とても、好きです!!

(正塚先生の作品って割と好みが分かれる印象があるので先に宣言しておきます。)

ケイレブの何が良いって、この作品のちぎみゆは最初から付き合っている設定というところ!
「2人が徐々にひかれあって…なんてまどろっこしい!私は最初からラブラブしているちぎみゆが観たいんじゃ!!!」というちぎみゆ過激派の方には非常にオススメの作品です。

また、この作品で敵役を演じるのは今は月組に組み替えしてしまいましたが月城かなとさん!というわけで、
「私はちぎさんと仲間なだいもんが観たいんじゃ!!!」という二番手さんが敵役を演じることに敏感な方にも非常にオススメの作品です。

あらすじ

ケイレブ(早霧さん)は共同出資者のジム(望海さん)、カズノ(彩風咲奈さん)と一緒に私立探偵事務所を営んでいる。
3人はハリウッドスターやセレブを顧客に問題を解決する日々だが、ある日の定例会で報告しあった事案がある芸能事務所に関わっていることに気づく。ケイレブの恋人イヴォンヌ(咲妃さん)はスタイリストで映画の撮影現場でも仕事をしており、ちょうど撮影現場で同じ芸能事務所の女優が亡くなるという事件があったばかりなのであった。
時を同じくして、探偵事務所には夫婦が行方不明になった娘を探してくれと駆け込んできた。親切心で依頼を受け調査を開始すると、その娘こそが撮影現場で亡くなった女優 アデル(沙月愛奈さん)という事実が発覚する。事実を伝えるために夫婦が泊まるモーテルに向かうジムは懇意にしている刑事 ホレイショー(彩凪翔さん)とライアン(永久輝せあさん)から夫婦がひき逃げにあって亡くなったことを知らされる。
何かの事件について口止めされて夫婦は殺されてしまったと考えたホレイショー達は調査を始めるが、警察の上層部にも根回しされているのか捜査は打ち切りとなる。
ケイレブと共に戦争を生き延び今は裏社会を流れて生きる文字通りの戦友 ナイジェル(香綾しずるさん)も事件に隠された巨大な組織の存在を示唆し、手を引くようケイレブに忠告する。
それでも事件を放っておくことができないケイレブは亡くなった女優 アデルの家でアデルの友人 ハリエット(星乃 あんり)と出会う。
ハリエットに届いたアデルの日記から芸能事務所の社長で実業家のマクシミリアン(月城さん)こそが事件の黒幕であると突き止めたケイレブなのであったが、すでに危険はハリエット、探偵達、そして恋人のイヴォンヌにまで迫っていた。

「探偵としての矜持、男としての矜持」探偵たちそれぞれの思いと、男たちを愛し無事を祈る女たちの思いが交錯する。
マクシミリアンの悪事を暴くために男たちは敵の本拠地 マクシミリアン邸で開かれているパーティーに乗り込んでいく!!

感想

ハードボイルド!

いま自分で思い出しながらあらすじを書いて思ったんですがすごくアメリカンなお話ですよね。モーテルとか言わないもん。映画でしか見たことない(パルプ・フィクションとか…)。
彩凪翔さん演じるホレイショーも、超超超超アメリカンな見た目をされてます。金曜ロードショーとかに出てきそう!
あらすじで大体伝わりますでしょうか??
「男たちの矜持」なんですよね。望海さん演じるジムや彩風さん演じるカズノは事件の捜査にも「人が死んでるしそこまでやる??」って感じで、でもケイレブの熱い行動に力を合わせて戦う決意をするんです。
そのあたり、すごく直球に歌で表現している場面がありましてとても見ごたえあります。
ちょろっと助言して最後も大活躍する香綾さん演じるナイジェルも存在感抜群です。この方が出てくるだけでハードボイルドな雰囲気が2倍ぐらいになります。


ちぎみゆの関係性がいい!

咲妃さん演じるイヴォンヌはフリーのスタイリストとして自分の地位を確立するため必死に働いてきたんだろうと思います。ケイレブもそんな女性だから好きになったんだろうな~なんて思ったり。
2人の大人な関係性が、危険にさらされることでまた違った印象になるのがいいなと思いました。ハードボイルドさと2人のラブラブ感のギャップがたまりません!!!
心配しているけれど戦場に送り出すというシーンはこのお話ならではだと思います。

脇役もいい!

こんなに「ハードボイルド!」とか「巨大な悪の組織!」とか書いていますが、お話全体が重くなりがちなところを個性的なキャラクターたちがいろんな色付けをしてくるので楽しく観ることができます。
探偵事務所の事務員さん達(早花まこさん、桃花ひなさん、真那春人さん、縣千さん)やハリエットのアパートの大家さん(舞咲りんさん)などなど。
ジム(望海さん)とレイラ(星南のぞみさん)のカップルも本当にかわいくて…かしこそうなジムが若干「アホの子」感あるレイラに優しくしているシーンが観てて笑えます。
ちなみにジムの「車いす芸」は必見です!!

隠れMVPはこの方だ…!

でももうその最たるキャラは有沙瞳さん演じるポーリーンですよ。くらっちの可愛さと歌のうまさにノックアウトされました。。。
物語の本筋に関係ないキャラですが隠れMVPだと思います。
今は星組で輝いてらっしゃいますが、星組でくらっちファンになった方にぜひ観てもらいたい。

ポーリーンははっきり言って脇役なんですが場面ごとにポーリーンの物語も進展してます。

最初はナイトクラブでケイレブ達がデートしているところで歌手をしていて、そこでさりげなくスカウトされている様子がちぎみゆの後ろで展開しています。
で、その次は咲奈さん演じるカズノくんに魔の手が伸び、暗殺寸前…というところに偶然ポーリーンがひったくりに合う事件が発生し、カズノくんは難を逃れます。
カズノくんは殺し屋に全く気付かず、ただ偶然助けたポーリーンがめちゃくちゃカズノくんに迫るというオマケつき。
さらに最後はマクシミリアン邸のパーティーに乗り込んだところでまさかのポーリーンが歌っている!!!という…。
しかもそのパーティー現場でカズノくんを見つけたポーリーンが歌いながらしつこくカズノくんに迫る様子は、最終決戦で緊張感ある現場なのに思わず笑ってしまうという…なんとも言えないかわいさでした(*^∀^*)

最後まで見逃せない!

事件が解決した後も物語は続きます。
ナイジェルとケイレブの会話も、まるで映画のような…正直言うと「何いってんだ??」って感じなのですが、後腐れなくていいな~なんて思いました。
ナイジェル!!!達者でな!!!

最後のシーンで出てくる彩みちるさん(空港のシーンですね)もハッピーエンドを象徴する脇役でとてもかわいいなので要チェックですよ(^^)
そこからの銀橋でのやり取りは。。。ちぎみゆクラスタは爆発してしまうかわいさです(T人T)あ~~~ありがたいなぁ~~~(T人T)

本作の彩風咲奈さんの魅力

とここまでいろいろ感想を書いてきましたが、わたくしが大好きな彩風咲奈さんについて感想を述べたいと思います。
ケイレブ、ジムに比べると弟キャラなのかなと思うのですが、下っ端というわけではなくあくまで「共同出資者」です。
定例会で寝てるじゃん!と言われたり若干いじられているところもありますが、やるときはやる!!!って感じのキャラクターに見えます。

 

私はこのカズノ・ハマーくんで彩風さん沼に落ちました…。
だって見た目もかっこいいしさ…。

何よりも彼にも探偵としての矜持があり、それをしっかり歌で表現するシーンが本当に素晴らしい歌声でかっこよくて驚いたんです。
「あれ?雪組にこんな存在感ある人いたっけ?」ぐらいの感じだったんです(失礼)。

あと私自身が単純に正塚先生作品の弟キャラが好きなんだと思います。星組「ダンサセレナータ」のルイスくん(真風涼帆さんが演じてました)とか。

 

ポーリーンからの熱烈なアプローチを「ハイハイ…」って感じで冷たくあしらうカズノくんもまた彼のキャラクターが垣間見えて最高です。
私は数回観劇に通ったのでマクシミリアン邸でのポーリーンとカズノくんのやり取りをずーーーーーっとオペラグラスで観てました。照明があたってなくてもガン見。
日によっていろんな小芝居をしてて最高でした…!
ポーリーンの歌に合わせてやる気なさそう~~~に手拍子してたりとか、ケイレブやジム、ホレイショーさんたちに目で助けを求めてるとか…。

 

ちなみにこの作品の時の咲奈さん、入り出の時にカズノくんっぽいスカーフを身に着けてらしてそれもまたかっこよくて最高でした。
とてもおしゃれでいらっしゃいますが作品にちなんだ格好をされているのってなんかいいですよね(^^)
ジェンヌさんってやっぱりすごい…!!

 

はい、というわけですごい文字数になってきたのでそろそろ終わりにしようと思います。

本当に好きな作品!!
っていうかそれぞれのキャラクターでスピンオフとか普通に上演できそうなぐらい濃いので、割とツイッター界隈でも「このキャラこんなんだったらいいな~」的な話題で盛り上がったりしていたかなと思います。
宝塚歌劇団さま、バウホールとかでスピンオフやってくださいお願いします…「私立探偵カズノ・ハマー」とか「アロハ刑事 ホレイショー」とか!!!

 

Greatest HITS!

感想

今まで観たショーの中で一番好きかもしれません。
宝塚らしいシーンと斬新なシーンの配分がとても良く、緩急バランス良く構成されています。

プロローグからミディアムテンポでディスコ調なので入り込みやすく、誰もが聴いたことある楽曲を中心にした楽しいショーなので万人受けすること間違いなしです。

これも書き出すときりがないのですが、印象に残った場面をさらっと振り返ります。

■マテリアルガール

ご存知、マドンナのマテリアルガールを題材にした場面。田舎娘の咲妃みゆさんが紳士淑女のダンスパーティーに紛れ込み、素敵なレディに大変身~~!!
と、これもショーで良くある展開ですよね(´ω`)
でもちょっと違うなぁって思ったのは、エレガントにワルツを踊る紳士淑女がマテリアルガールになったとたんにイケイケな振り付けで踊るとこ(´▽`)
みゆさん相手に盛大にドヤッとする男役さんはオペラグラスが追い付きません…!
咲奈さんについては書ききれないので後述します(´ω`)

サマータイム

さっきまでのビューティー&キューティーな雰囲気とは違う大人なシーン。
ちぎさんとだいもんが裏表で妖しい大人の世界を表現します。
このシーンで女役さんが着ているタコ足の衣装(レオタードに長めのフリンジがついてるあれです)最高なのでめっちゃオペラでガン見しました。これぞ大人の美!

ゴーストバスターズ

はい、もうこれはすごく画期的なシーンでした。
まさかこの曲持ってくる??的な驚きと彩凪さん率いるイケメン軍団の活躍がコミカルで最高です。
決めポーズがまた…ドラゴンボールかな?って思っちゃうコミカルさで100点満点の1000000点です。
超盛り上がります!

■クリスマスメドレー

鳳翔大さん、月城さんのトナカイ&ちぎサンタさんから始まるクリスマスメドレー。
マジで毎年上演して欲しいと思う素晴らしさです。
楽しい感じだけじゃなく、神に祈りを捧げる系の厳かなクリスマスソングもちゃんと選曲してあるので、こちらも緩急バランスがいいです。
だいもんは「サンタがママにキスをした」を歌うんですが、最後にどえらい歌詞をはっきり言うのが笑えます。
「そのサンタはパパ~~♪」 

 

クリスマスメドレー2(I SAW MOMMY KISSING SANTA CLAUS~We wish you a Merry Christmas~Joy to the World~荒野の果てに~Let it Snow!~The Christmas Song~Happy Christmas) - 宝塚歌劇団・望海風斗、咲妃みゆ、彩風咲奈、ほか

■オーバーザレインボー

早霧さんのサヨナラショーでも踊ってらっしゃいましたね。
幻想的な二人が舞台を駆け回るシーンは美しさの極みです。

 

本作の彩風咲奈さんの魅力

語り尽くせぬこのコーナーがやって参りました。
いろんな魅力満載です。
順番が前後しますが咲奈さんの出演シーンで印象的な場面をご紹介します。

■マテリアルガール

ここ本当に良かったんですよ~~!
エレガント王子な咲奈さんがみゆさんに翻弄され、ドタバタを繰り広げる前半。
レディに変身したみゆさんを射止めるべく、盛大にドヤッとして猛烈なアピールを繰り広げる後半。

特にレディみゆさんにみんなしてアピールする中、自分だけ舞台の端で髪型を気にしたりカフスを気にして「真打ち登場!」と意気揚々飛び出していく小芝居がかっこよすぎて思わず笑っちゃいました。
千秋楽のライブビューイングでその場面が映画館で大写しになってすごく嬉しかったです(´∀`)

■運命のシーン

クリスマスの平和な場面から一転して、争いが続く人間の世界を描くシーン。
ここでは咲奈さんが運命となり、人々を翻弄するというシリアスなダンスが繰り広げられます。
望海さんとの絡みが全身全霊!という感じで迫力がすごいです。

目線が…鋭くて…しびれます!!!

■黒燕尾からの…無双!

黒燕尾の群舞の後、まさかの咲奈さんセンターで歌い踊る場面があるのですがここ本当に彩風無双!って感じです。
たしかカフェブレイクで「しんどい!けど楽しい!ってなります」みたいなことを話されてたかなと記憶しているのですが、すごくがんばってるのが伝わって観てるこちらも笑顔になる素晴らしさでした。

 

もう書ききれないぐらい思い入れの強い作品です。

冬になると毎年思い出すんだろうなぁ~(´ω`)なんて!

 

クリスマスにピッタリの作品です♪ご覧になられたことない方はぜひご覧になってください(´∀`)

Greatest HITS! - 宝塚歌劇団・早霧せいな、望海風斗、ほか

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